社会生活まとめ

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    科学


    先日、電車に乗っていた時に20歳前後とおぼしき4人ほどのグループに遭遇。すると、彼女たちが楽しそうに会話していた中からこのような言葉が聞こえてきたのです。「今思うと女子高校生ってホント若いよね。私なんてもうすぐ19歳のおばさんだよ~。ババアだよ、ババア」。

    筆者が気になったのは19歳が自身のことを「おばさん」「ババア」と言ったことだけではありません。この言葉の後、グループ内では笑いが起き、数秒前と変わらず楽しそうな会話が進行していったことに引っかかりを覚えたのです。その背景には何があるのかを考えました。

    行き過ぎた“加齢への恐怖”から自己防衛している?

    最初に断っておくと、筆者は本記事で「おばさんと女子の境目は何歳か」や「女子は何歳になっても女子と自称していいはずだ」といった議論を展開させたいわけではありません。10代の女性に自身を「おばさん」「ババア」と呼ばせる社会の空気や、それがコミュニケーションにおいて笑いを生む道具として機能することへの疑問です。

    一般的に、20歳前後の女性を「おばさん」と呼ぶことには違和感があります。しかし電車内で遭遇した19歳の彼女が「おばさん」を自称したことには、加齢に対する恐怖や不安が若年層女性にとってスタンダードな感覚になってしまっている背景があるように思えます。

    日本は異常なほどに“女子高生”という記号がブランド化され、また恋愛や結婚において女性に若さが求められるケースが少なくない社会と言えます。罪を犯さなければ個人の恋愛対象や性的嗜好は自由です。しかし、「女子高生は女のピーク」「女性の価値は若さ」といった言説や見方は世の中にとても多く、そのようにして作り出される空気によって女性自身の自尊心は大きく影響されます。

    そこで生まれるのが、自分よりも年齢が低い女性と相対した時に発する「私はおばさんです。若さの価値はありません」というアピール。これは加齢への恐怖からの自己防衛策ではないでしょうか。そして先に自分自身で「おばさん」と言うことで「若いか若くないか」と槍玉にあげられることを避け、「もうお前は若くないだろう」という他者からの視線から自分を守っているように思えます。

    「LIMO[リーモ]の今日の記事へ」

    年齢や容貌でしか女は笑いを生みだせないのか?

    もうひとつ、「おばさん」「ババア」と自虐することの背景には、笑いというポイントがあると考えます。自虐をすることでしか、笑いを伴うコミュニケーションが困難である女性が少なくないように感じています。ここには、テレビで流れるお笑いも大きく影響しているでしょう。

    現在活躍している女芸人さんのほとんどは、年齢やルッキズムを武器にしている方々。端的に言うと「ブス、デブ、ババア」のいずれかが、売れる女芸人には必須とも言える状況です。「ババア」という言葉が侮蔑的であることと同時に、自称でも他称でも笑いを生む言葉となってしまっているのはこのためでしょう。

    自虐には謙遜の意味も込められているかもしれませんが、会話において最も簡単にできるコミュニケーションツールのひとつです。そしてその自虐で女性が笑いを生みだそうとすると、一般的に共通認識として通じる年齢や身体に関することに行き着いてしまう。それが電車内で遭遇した女子大生と思しきグループの会話だったのかもしれません。

    「女性に年齢を聞くのは失礼」という考えの気持ち悪さ

    筆者は現在29歳ですが、大学生の時からたびたび実年齢よりも5歳くらい上に見られてきました。今でもそれは変わらず、見た目年齢と実年齢が5歳差で追いかけっこしている状況が10年近く続いています。しかし、個人的には自分の見た目年齢も実年齢も本当にどうでもよく、「失礼ですが、おいくつですか?」と男性に聞かれるたびに、「女性に年齢を聞くことは失礼だと男性に思わせている状況は、どう考えても気持ちが悪い」と常々感じてきました。

    この「女性に年齢を聞くのは失礼」というのも、「女性は若い方がいい。だから女性自身は自分の年齢が若くありたいと思っているはずだ」という共通認識からくるのかもしれません。そもそも出産や体力など現実的な身体の問題は置いておいて、その女性自身の真価が年齢で測られない社会であれば、失礼かどうかの議論ではなく、「女性に年齢を聞く」こと自体がナンセンスだという共通認識になるはずです。

    19歳の女性が「私はババア」と公言して笑いが生まれる世の中である背景には、女性の年齢を取り巻くさまざまな考え方の歪みが混在しているように思えます。



    (出典 news.nicovideo.jp)


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     人類は現在、異星人との遭遇を図るため、様々な試みを行っている。NASAなどの宇宙機関は探査機を打ち上げ、地球外生命体の痕跡を探している最中だし、異星人にメッセージを送る国際非営利団体もあれば、異星人のメッセージを解読する史上最大の民間科学プロジェクトも発足した。

     だがもし本当に未知との遭遇をしてしまったら、人類はどうするべきか? この難問になかなか答えを出せない科学者たちは、民主的手法に訴えることにした——一般人の意見を聞いてみることにしたのだ。

     イギリスSETI研究ネットワークは、王立協会が7月1~7日まで開催している「夏の科学博(Summer Science Exhibition)」で、異星人とのコンタクトに関する世論調査を実施することにした。

     「彼方からのメッセージ(A Message from Afar)」というこの調査、公的な機関によるこの類のものとしてはおそらくこれまでで最大規模だという。

     科学博に行けなくても、誰でも参加できるので興味があれば回答してみてほしい。本文の最後に日本語訳をつけて掲載しておいたよ。

    ―あわせて読みたい―

    もし宇宙人が二進数の暗号で地球にメッセージを送ってきたら人間は解読できるのか?物理学者が地球人に挑戦状
    トルコの大学で宇宙人との遭遇に備える講義が開設される
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    異星人からのメッセージ解読する史上最大の民間科学プロジェクトが発足
    なぜ異星人は見つからない?彼らは意図的に姿を隠し「地球動物園」を観察しているという仮説

    来るべきコンタクトに備えて国際的ルールが必要

     スコットランド、セントアンドルーズ大学のマーティン・ドミニク氏によれば、今のところ、地球外文明からの呼びかけに対して人類がどのように答えるべきなのか国際法上の定めはないという。

     故スティーブン・ホーキング博士は生前、異星人に地球人の存在を知らせるべきではないと主張していたが、必ずしも全員がこれに賛成しているわけではない。

     たとえば今年、SETIインターナショナルという団体が、元素の周期表に関するシグナルを宇宙へ向けて発信しようと計画している。だが、何もこれが初めての試みというわけではない。

     1974年には、プエルトリコにあるアレシボ天文台から、「アレシボメッセージ」と知られる地球の生命についての内容を含む電波が25000光年先にある星々へ送られた。

     仮に本当に人類が異星人と遭遇してしまった場合、その影響は科学者だけでなく地球上で暮らす全員に及ぶ。ならば、どうするべきかを科学者だけで決めていいものではないはずだ。

     だからこそ、ドミニク氏らは大勢の人の意見を聞きたがっている。そして本調査で集められた意見は、未知との遭遇が本当になされたときの国際的な手続きを策定する指針となることだろう。

     「きちんと国際法に準拠した法的に拘束力のある枠組みを作っておくことは当然でしょう。このことを科学者目線から引き上がることについては大いに賛成です。もしメッセージに返信せよというのが世論なのだとしたら、それは政治的な決定です。科学者だけで決めるべきものではありません」とドミニク氏は話す。

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    地球外文明は見つかるのか?


     先月、ブレークスルー・リッスン計画に携わる天文学者らは、地球から160光年内にある1000以上の星系から人工的なシグナルが発せられていないか聞き耳を立てた結果、何も聞こえなかったことを発表した。

     しかし、天の川だけでも3000億もの星々がある、とドミニク氏は指摘する。ブレークスルー・リッスンで調査されたのは、ほんの一握りの星だけだ。

     その結果だけで、やはり異星人は存在しないのだなどと、とてもではないが結論を出せるような状況ではない。

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    正確な情報を伝える難しさ


     イングランドリーズ・ベケット大学のデータ解析の専門家であるジョンエリオット氏は、SETIによってすぐさま本物の異星人からのシグナルが見つかったと発表されることはないと話す。

     受信された信号が非常に複雑なものだということに専門家はすぐに気がつくかもしれないが、その内容を理解するには数週間あるいは数ヶ月と時間がかかるだろう。

     異星にある機器から発せられた電磁気的なノイズ地上波の放送も、簡単に宇宙にもれて信号となるが、遠方にあるここ地球で立てられている耳のためのものではない。

     「ロゼッタストーン(象形文字解読のヒントになった石板)やカンニングペーパーに頼るわけにもいきませんからね。それは映像かもしれないし、ただのコミクズということもあります」とエリオット氏は話す。

     だがSNS全盛の時代においては、フェイクニュース陰謀論の洪水のせいで、何が真実なのかについて混乱を引き起こす恐れがある。

     そうした信号を時間をかけて解読したというのに、特に新しく言えるようなこともなかった。となれば、情報の真空は推測によって埋められることだろう。そして憶測や噂が広まることになる。

     今回の調査は、こうした事態を避けるために、信頼できる情報を提供する一番良い方法を考えるヒントにもなるだろう。

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    さあ、アンケートをやってみよう!


     せっかくなので我々もこの調査に参加しようじゃないか。

     まずはネット上に開設された以下のページを開こう。質問項目は英語なのだけど、日本語で訳したので参考にしてほしい。

     回答内容によっては他に分岐した質問が表示される。また、分岐の質問はアンケートサイト上で必ずしも順番に表示されないので注意しよう。

    アンケート特設サイトA Message from Afar
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    1.「彼方からメッセージ(A Message from Afar)」展に参加しましたか?
     □はい □いいえ

    2. 地球外知的生命体を探索することには価値があると思いますか?
     □はい □いいえ

    3.地球以外にも生命はいると思いますか?
     □はい □いいえ

    ⇒3.で「はい」と回答した人のみに表示される設問
    それはどんなものだと思いますか?(複数選択可)
     □単純(バクテリアなど)
     □知的生命体(人間やイルカなど)
     □人間以上に高度

    4.地球以外にも生命がいるかどうか、知りたいと思いますか?
     □はい □いいえ

    5.もし地球外知的生命体からのシグナルが発見されたら?
     □興味なし
     □ニュースを見る
     □この話題についてSNSコメントや投稿をする

    6.地球外知的生命体のニュースを見てどう感じる?
     (コメントを記入)

    7.知的生命体に関して信頼できると思う情報源はどれですか?(複数選択可)
     □主要なニュース
     □専門的な科学者からの直接的な引用
     □政府の公式声明
     □その他

    ⇒5.で「SNSコメントや投稿」を選んだ人のみに表示される質問
     どのようなコメントをすると思いますか?
     □科学的な証拠に基づくもの
     □憶測も含むもの

     ⇒さらに「憶測も含むもの」を選んだ人のみに表示される質問
    異星人からのシグナルを解読できたというニュースがなかった場合、あなたの憶測に基づいたコメントは拍車がかかってしまいますか?
     □はい □いいえ

    8.地球外知的生命体ではなく単純な生命が発見されたとしたら、どう思いますか?
     □あまり興味ない
     □同じくらい興味を持つ
     □もっと興味を持つ

    9.地球外知的生命体からもしメッセージを受け取ったら我々は応答すべきですか?
     □応答すべき
     □応答すべきではない

    ⇒9.で「応答すべき」を選んだ人のみに表示される質問
    何と応答しますか?(コメントを書き入れる)

    10.地球外知的生命体からメッセージを受け取っていなくても、地球人の側から宇宙へ発信して行くべきだという意見があります。あなたはどう思いますか?
     □反対。メッセージの発信は禁止するべき
     □メッセージの発信者やその内容についてルールや法律が必要
     □誰でも自由に宇宙にメッセージを発信して構わない

    ⇒10.で「ルールや法律が必要」を選んだ人のみに表示される質問
    メッセージの発信者や内容は誰が決めるべきだと思いますか?
    コメントで記入)

    11.地球上にある多くの送信機から宇宙へ向けて信号が送られています。こうした機器の使用を止めればテレビの受信やナビゲーション機器に影響が出ますが、それでも止めるべきだと思いますか?
     □はい □いいえ

    12.他に何かご意見があれば、自由にお聞かせください。
    コメントで記入)

    13. あなたについて教えてください。
     □小学生
     □中学生高校生
     □大学生
     □教師
     □科学者
     □退職者
     □その他


     回答が終わったら画面下の「SUBMIT」ボタンを押して送信だ。
    References:How should we respond to alien contact? Scientists ask the public | Science | The Guardian/ written by hiroching / edited by parumo 全文をカラパイアで読む:
    http://karapaia.com/archives/52276847.html
     

    こちらもオススメ!

    UFO宇宙人についての記事―

    45年前にアメリカで起きたUFO拉致事件(アブダクション)の現場に記念碑が設置される
    太陽がUFOを噴射しただと?NASAのSOHO太陽観測機がとらえた不可解な画像
    呼び寄せたのか?スイス人男性がミステリーサークルを描いた場所でUFOの目撃情報が相次ぐ(アルゼンチン)
    やがて人類は神よりも異星人を信仰するようになると専門家(アメリカ)
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    ―知るの紹介記事―

    錯覚の世界。12個あるカラーボールの色は何色?
    世の中まだ捨てたもんじゃない。「見知らぬ他人からどんな親切を受けたことある?」のツイートにレスポンスの嵐
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    (出典 news.nicovideo.jp)


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     東京大学中退という異色な経歴を持ちながら、明晰な頭脳を生かしマルチに活躍するラッパー・ダースレイダー(42歳)

    darth

     8年前に脳梗塞で左眼の視力を失い「片目のおじき」と呼ばれ、昨年は「余命が5年」であると告白し、日本のヒップホップ界に衝撃を与えました。そんな彼が、20代若人の切なる人生相談に答えます。

     今回、寄せられたのは、会社員男性からの“挫折体験”に関する質問です。

    Q.挫折体験は必要ですか?

    24歳・会社員・男性

    「僕は人生で大きな挫折を経験したことがありません。挫折をしたことがない人って、したことがある人に比べて薄っぺらく見えてしまうものなのでしょうか?

     積極的にいろんなことにチャレンジして挫折を経験したほうが「良い大人」になれますか? また、ダースさんの挫折体験を教えてください」

    A.体験が2つある人は1つの人より豊かである

    experience
    ※画像はイメージです(以下、同じ)
    ダースレイダー:“いい大人”ってなんだ?っていうのはあるけどね。挫折を経験したことない理由にもよると思いますね。

     例えば、大きな事故とかコケそうなことを回避してきたのか、それとも普通に乗り越えてきたのかっていうので、同じ言葉を使っても全然違うと思うんですよね。回避してきたってことなら、経験したことがないわけだから、今後そういう状況に陥ったときに対処の方法がわからないってことになるし。

     もし、単純に失敗と成功って分け方をして、挫折した奴はダメ、負け、ダサい、失敗みたいな考え方をして意識的に回避しているんだとしたら、それはもったいないし、失敗がダサいなんてことはまったくないと思ってます。

     だってそれは、体験が2つある人のほうが1つの人よりも、単純に豊かです。物理的にもそうでしょ。

    失敗も成功も、“体験”したことには変わらない

    darth

    ダースレイダー:何かしらの経験っていうのは、結果的に失敗だろうが成功だろうが、体験したことには変わらない。それでも「上手くいかなかった」「成功しなかった」なんてことは、いくらでもあると思うし、成功しなかったことで良かったことも実はあるしね。

     そうなるとそれは、そもそも挫折って言葉ですらなくなってくるけどね。例えば、自分ひとりの能力では到底成功させることができないこともあると思うし、だったら誰かに手伝ってもらおうとか気づくきっかけになったりもする。

     あるいは、この方法だと自分はここには行けないから視点を変えようとか、失敗してみて気づくことってたくさんあると思う。それは基本的にはただ選択肢が増えてプラスになっていくことなんで、失敗したら終わりじゃないよね。

    自分の能力値をわかっていたほうが有利

    ダースレイダー:僕なんかは、病気もしてるし、目も見えなくなってるんで。でも、これが挫折かって言われると挫折ではないんですけど、その結果できなくなったこともたくさんある。

     でも、できないことがわかってるってことと、できることがわかってるっていうのは、ほぼ同じ意味だと思ってます。

     僕は、よく人生をゲームに例えるんですけど、自分の能力値とか、アイテムってものを振り返ったときに「これはできる」、あるいは「このアイテムは持ってない」ってわかってたほうが、ゲームプレイする上で明らかに有利だと思うんで。

    ダースレイダーの“挫折体験”

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    ――若いころ、例えば20代とかで挫折を経験したことはありますか?

    ダースレイダー:挫折ねー……。なんだろな。例えば告ってフラれるとかっていうのは、いくらでもあるけど(笑)20代のときに、川崎のクラブチッタっていうところで僕がイベントを企画したことがあったんだけど、当時はヒップホップ的にはそこはかなり規模のデカい会場だったんです。

     大抵、大きいイベントっていうのは、僕らの先輩世代とかがよく呼ばれて出てたから、遊びには行ってたんですけど、まあ、僕らにはお声は掛からないわけ。イベントに呼ばれないから、呼んでくれるのを待つんじゃなくて、呼ばれない奴らで集まってイベントやろうってことで企画して、25歳のときにイベントを打ったんですけど、マックスで80万くらい赤字出しちゃって(笑)。一晩での赤字ですからね。

     まったく客も来ないし、タイムテーブルも一人でやってるからグチャグチャで、怒っちゃう人とかもいて、まぁ大変だったんです。もうこれは窓から逃げるしかないんじゃないかと思ったくらい(笑)

     それもあって、時間管理と進行とブッキングとか、全部を一人でやるのは無理だなとわかった。そのときは、クラブチッタ側のマネージャーさんとかがいろいろ知恵を貸してくれて、これはこの売上をまけてやるよとか、この機材代を無しにしてあげようとか、いろんな助けをしてくれて、なんとかなりましたけど。

     動員数でみたら大失敗を何回かやってるんですけど、やっていみてわかったことがたくさんあるので、結果としてはやってよかったと思ってます。

    “メジャー契約解消”は挫折か?

    ダースレイダー:あとは、メジャー契約を切られたとき、メジャー契約を切られるって人によっては挫折とか、終わりだって思う人もいるかもしれませんけど、僕はそのとき、これまでの制作会議とかで話してたことって、どこまで自分でできるんだろう、会社に頼らずにできるんじゃないか?って発想で、インディーズレーベルの「Da.Me.Records」っていうのを立ち上げて、自分の台所でレコーディングして、1000円で売り出すっていうのをやってみたわけ。

     そしたら、ここまでは人に頼らずにできますっていうのと、ここから先は流通会社の人にお願いしないとダメだとか、これはデザインの人にやってもらうべきだとか、こっから先はバイヤーさんにとか、分担っていうのができた。

     そのメジャーにずっといたら、全部やってもらっちゃってるから、まったく見えてなかったと思うんですけど、それから外れたことで、だいたいの仕組みが分かったっていうのもあったんで、そんな経験ができて良かったと思ってます。

     あいつはメジャーだったのに、インディーズに落ちてもう終わりだって言いたがる人もいるかもしれませんけど、「案外パワーアップしてます」ってこともあるしね。それは挫折じゃない。そう思いますね。

    <構成/サジェリコフ 撮影/山口康仁>

    【ダースレイダー】

    1977年パリで⽣まれ、幼少期をロンドンで過ごす。東京⼤学に⼊学するも、ラップ活動に傾倒し中退。2010年6⽉に脳梗塞で倒れ合併症で左⽬を失明するも、現在は司会や執筆と様々な活動を続けている。




    (出典 news.nicovideo.jp)


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    Credit:depositphotos

    Point

    ■「植物に意識があるか、ないか」という議論が専門家の中で大きな問題となっている

    ■植物には同種を助け、他種を排除するものも存在し、自意識を持っているような振る舞いを見せる

    ■「意識」の定義の仕方によって、植物が意識を持つか否かの見解は変わってくる

    植物に意識はあるのか――

    この問題は世界中の植物学者によって研究され、植物に意識や感情があることを証明するような研究結果も多く発表されてきた。

    最近、植物の知性を研究する目的で始まった「植物神経生物学」という分野があるのをご存知だろうか。ここでは近頃「生存や繁殖のために植物が意識や感情といった精神機能を持っている証拠は何もない」との主張が増え始めているようだ。

    この論争は一体どちらが正しいのだろうか。意識が「ある派」と「ない派」の意見を見てみよう。

    「植物に意識はある」派

    植物が意識を持っているような振る舞いをすることはよく知られている。

    例えば、木は同種の根っこと他種の根っこを識別し、よそ者は排除しようとする動きを見せる。反対に同種の仲間が弱っていたりすると、栄養分を送って助け合ったりするのだ。

    Credit:pixabay

    他にも近くに競争相手となる植物があると相手より早く成長しようとするし(太陽光をより多く吸収するため)、食虫植物などは獲物を捉えるために罠を仕掛ける。

    またある研究では、植物に一定の音楽を聞かせると葉が活性化し、健康的に育つという結果も出ている。こうした研究を鑑みると確かに植物は意思や感情を持っているように感じられるものだ。

    「意識はない、もしくは定義による」派

    一方で研究者の中には「意思的な振る舞いを見せるからといって本当に自由意志を持っているとは言えない」と主張する向きもある。

    確かに植物は自分が住む環境に適応し、何らかの異変には方法を変えて対処する。しかしこの動きは、あくまでも植物内で高度に設計された機械仕掛けのものであり、収集した環境情報をまとめる働きを意識ということはできないのだ。

    Credit:pixabay

    それから「意識」というものをどう定義するかで見方は変わるという研究者もいる。

    例えば、身の回りの環境を理解することと定義するなら、植物が意識を持つということは可能である。

    反対に、意識を思考や直感、理性、記憶、感情、知識といったものの複雑な統合体と見るならば、植物が意識を持つとは言い難いだろう。

    しかしフランスの哲学者アンリ・ベルクソンによると、生命あるものにはすべて意識があり、その複雑さや強度は「植物→動物→人間」という順に段階を追って増す。よって、意識が無いようにみえても、それはただ「弱い」だけなのだ。

    植物は地面に固定され動きを制限されているが、動物や人間は道具を作ったり狩りをしたりと肉体的な複雑さを増すことで、自己意識のレベルも高まったというわけである。

     

    ただしどの分野にしても、この論争に明確な結論を出すことは難しい。果たしてナゾロジー読者の皆さんはどのように考えているだろうか。

    よければ本記事の「意識の定義」を参考にしつつ、ぜひ下部アンケートにお答えください。

    (function(d,s,id,u){ if (d.getElementById(id)) return; var js, sjs = d.getElementsByTagName(s)[0], t = Math.floor(new Date().getTime() / 1000000); js=d.createElement(s); js.id=id; js.async=1; js.src=u+'?'+t; sjs.parentNode.insertBefore(js, sjs); }(document, 'script', 'os-widget-jssdk', 'https://www.opinionstage.com/assets/loader.js'));

     

    投稿 植物には「意識」があるのか問題【アンケート】ナゾロジー に最初に表示されました。

    植物には「意識」があるのか問題【アンケート】


    (出典 news.nicovideo.jp)


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    Credit:depositphotos

    Point

    ロンドン大学キングスカレッジのピーター・フェンウィック博士は「脳が無くても意識は存在できる」と主張

    ■意識は全宇宙に浸透するものであり、脳はその一部分しか受け取らないという(それが個人の意識となる)

    ■死後は個人の意識が宇宙の全意識に戻ることで、他者との区別のない完全な意識となるという

    脳がなくても「意識」は存在できるのか。

    脳科学の分野では、もちろん脳がなければ意識は生まれないし、存在できないといわれている。なので脳が死んでしまうと同時に、意識も存在することをやめてしまう。

    この結論は当然のようにも思われるが、一方で「脳がなくても意識は単独で存在できる」と主張する専門家がいる。ロンドン大学キングスカレッジの神経精神病理学者ピーター・フェンウィック博士だ。

    博士はおよそ50年間にわたって脳や意識、臨死体験について研究して来た権威であるが、その中で「意識は死後も持続する」と主張しているのだ。しかも博士によると、意識は死んだ後でこそ完全な存在となれるという。

    我々の常識からすると、一見奇妙に思えるこの言説について紐解いていこう。

    脳は意識の一部を通すフィルターである

    フェンウィック博士の主張はこうだ。

    そもそも「意識」というのは個人に特権的なものではなく、暗黒物質や星間エネルギーのように宇宙全体に満ちた一つの性質として存在している。

    そのごくごく一部を脳が抜き取り、フィルタリングすることで個人の意識が生まれるというのだ。

    例えば、目というのは宇宙空間にある光の全スペクトルの一部をしか通さない。耳も同様に、拾うことの可能な周波数をしか聴くことができない。人はそれらが見えるものや聞こえるもののすべてと思い込むが、本来はもっと多くの光や音が存在している。

    Credit:pixabay

    「海=全宇宙の意識」「バケツ=個人の脳」とするならば、バケツですくえた分だけが個人の意識になるというわけだ。面白い考えだが、かなり過激な結論に思える。

    死後に意識は完全なものとなる

    では次は、脳がなくなった後の意識について考えてみよう。

    バケツが壊れたら中の水はこぼれ出し、元の海に戻ることが予想される。つまり個人の意識というのは死後も幽霊のように単独で存在できるのではなく、宇宙の意識に戻る、あるいは吸収されるということなのだ。

    エヴァンゲリオン』の某計画かな? という感じである。

    また博士は「脳が意識の一部をフィルタリングするからといって、その一部が生きている間ずっと自分だけのものにはならない」と指摘する。

    これは目と光の関係を考えてみればすぐに理解できる。自分の目が光の一部を通すからといって、他人が同じ光を通すことができないわけではない。こうした錯覚が生み出すのは、自己と他者が絶対的に分離されているという考えだ。

    博士によると、自分と他人の意識は生前も死後も水面下ではつながっているという。

    Credit:pixabay

    しかし皮肉なことに、完全に区別のない「私たちの意識」となるのは死んだ後でしかないのだ。生きている間は脳がフィルタリングすることで、意識は自分だけのものと錯覚してしまう。

    死の中でこそ、「自己/他者」という分離の幻想が壊れて、誰しもが統一された意識の内に安寧を感じるのである。なんだかよくできたSF小説のようだ。

     

    ところで最初の問いに戻ってみると、答えはイエスでもありノーでもある。なぜなら博士の理論としては意識は脳なしでも存在できるが、それを科学的に証明する手立てはまったくないからだ。

    結局答えは、いっぺん死んでみないと分からないのかもしれない。

    脳は私たちが意識する「11秒」も前に決定を下している


    投稿 脳がなくても「意識」は存在できるのか?ナゾロジー に最初に表示されました。

    脳がなくても「意識」は存在できるのか?


    (出典 news.nicovideo.jp)


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    Illustration: Benjamin Currie (Gizmodo US)

    やわらか~いアタマで想像してみてください。

    あなたは1次元の世界の住人です。直線上に前か後にしか進めません。あなたの目に映るものは前方に点、後方にもまた点のみ。

    2次元の世界では前後に加えて左右の動きが可能になり、すべての動きは平たい線によって表されます。この世界でなにかに穴を開けようとしても、対象はまっぷたつに裂けてしまいます。

    3次元まで拡張されると、奥行きが加わります。モノが視覚的にとらえられるようになり、ふつうに互いの周りを動き回れるようになります。

    この上に4次元の要素である時間が加わるんですが、時間の流れは常に一方通行で、前にしか進めません。これ、わたしたちが住んでいる素晴らしき世界

    さらにその上に5次元があるとしたら?

    5次元の世界ではどんな動きが可能になるのでしょうか。ひょっとしたら5次元はとっくに存在しているけど、わたしたちの4次元的なアタマで理解できていないだけ?

    はたまた、宇宙にはひそかに11次元まで存在しているけど、次元が丸まったり縮こまったりしているために質の最小単位で存在している粒子でないと感知できないのかも?

    考えだしたらそれこそアタマが異次元にふっ飛びそうですけど、きっと物理を学んだ人なら一度は5次元の不思議について思いを馳せたはず(たぶん)。

    あらゆる疑問に専門家が答えてくれる「Giz Asksシリーズ。今回は、そんなあなたのために、数学者や物理学者がガチで考える5次元をご紹介します。実は有識者の間でもけっこう意見が分かれているようですが…

    Djuna Croonさんの意見

    カナダバンクーバーの粒子加速器、TRIUMF(3大学メゾン研究施設)の論理グループに所属するポスドク研究員

    5次元の存在は興味深い可能性ではありますが、自然界で成り立つかどうかは未知数です。

    素粒子物理学の理論の多くは5つ目の次元を計算に入れているのですが、その次元は空間(時間ではなく)の性質を持っていて、無限ではなく有限だと考えられています。すなわち、わたしたちが知っている次元とは性質が異なるのです。

    このようなもうひとつの次元は、たとえば実験で観測された素粒子の動きを説明したり、まだ発見されていないほかの素粒子の存在を示唆したり、重力のはたらきを説明したりといろいろ利用できます。

    5次元がリアルに存在するかどうかに関わらず、数学的なモデルとして活用できるのです。5次元という設定なら、4次元では計算しにくかったものが計算できるようになったりします。

    わたしたちが5次元を直接見ることはできないでしょう。だからといって、それが存在する証拠を見つけられないわけではありません。

    たとえばですが、クォークを見つけた人はまだ誰もいません。でもクォーク理論をもってなら、もっと大きな複合体であるハドロンの性質を説明するのに好都合です。このことから、いまではクウォークが質の基礎単位であると認められています。

    同様に、もし5次元理論が実測値を説明できて、今後の実験についても満足に予測することができたら、5次元の存在が認められることになるでしょう

    Tim Wasseさんの意見

    ウィーン工科大学理論物理学研究所に所属する物理学

    わたしひも理論家としてアインシュタインの一般相対性理論量子力学の融合を試みています。

    じつは、ひも理論は、5次元はもちろんのこと、6、7、8、9と10次元が存在しなければつじつまが合いません。これらの高次元がないかぎり、論理的に一貫したひも理論を展開することはできないのです。

    では、高次元とはどんな姿をしているのでしょうか?これらの次元をわたしたちの肉眼で捉えることはできませんね。だから、きっととても小さいのでしょう

    古典的な例はストローです。すごく離れたところから見れば、1次元的にしか見えません。もっと近くから見てみると、2次元的に存在している円が見えてきます。このことから、宇宙のいたるところに存在しているはずである5次元というのは、とても小さな円であることがわかります。とても小さいために、わたしたちには見えません。

    もちろん、もっと凝った方法で5次元を探す実験も行われていますよ。光や顕微鏡を使わずに、5次元の長さの上限を計算する方法はいくつかあります。この5次元の大きさ、もとい小ささによっては、近い未来に5次元を発見できるかもしれませんし、永遠にできない可能性もあります。

    もし高次元が同時に存在していたら、それらはおそらく丸いでしょうが、原理上はさらに複雑なかたちも可能でしょう。たとえば、2つの次元がドーナツ(要はふたつの円)だったり、球形だったりする可能性だってあります。

    ここで疑問に思うのは、なぜこれらの高次元はわたしたちが慣れ親しんでいる3つの空間次元とあまりにも違うのか?

    わたしたちの世界に存在している3つの空間次元は、小さい円なんかじゃありません。とても大きな円です。もしかしたら巨大な円になっていて、宇宙船で長い間ずっと一方向に飛び続けたら地球に舞い戻ってくるのかもしれません。いまのところそんな環状性は認められていませんが、可能性までは否定できませんよね。わたしたちが知っている3つの空間次元は、高次元とはまったく性質が異なるものだということだけは確実ですが、どうしてそうなのかはまだ誰にもわかりません。

    たとえば2次元だけ( 左右上下には動けるけど前後はムリ)の世界があったとしましょう。この世界の問題点は、わたしたちが知るかぎりの生命体は存在し得ない、ということ。もしかしたら高次元についても同じようなことが言えるかもしれません。生命にとっては、3つの大きな空間次元に時間次元がひとつ加わった世界が一番住みやすいとも言えるかもしれません。もちろん、どうしてそうなのかはまだ誰にもわかりませんけど。

    Sabine Hossenfelderさんの意見

    フランクフルト先進研究所に所属する研究者

    5次元が存在する証拠はゼロです。5次元(またはそれ以上)が存在するかもしれないという憶測のもと、理論研究を展開している物理学者もいるにはいますが、そういう人たちは決まって高次元を発見できない言い訳をします。典型的なのは、観測可能な距離が長すぎたり短すぎたりするので異次元を発見できないでいる、云々。

    最近では高次元を加えた理論モデルで生計を立てている理論物理学者がやたらと多くいますね。たとえば、ある特定の性質を持つ5次元が存在すると想定した場合、宇宙マイクロ波に見られる異常をどう計算できるか、などなど。

    しかし、証拠なしに――そして妥当な理由さえなしに――これらの高次元が存在するかどうかを議論するなんて、ユニコーンレインボーウンコするかどうかを議論したほうがよっぼどマシ

    Peter Woitさんの意見

    コロンビア大学数学科講師

    5次元のあり方はたくさんあると思います。しかし、もし5次元にほかの次元のような性質が認められたところで、実験的な証拠がまったくないのは問題です。加えて、隠れた5次元の存在を想定している理論モデルに説得力がないことも問題です。

    素粒子物理学の「標準モデル」は幾何学的な理論であり、したがって4次元を超越した幾何学的な次元を包括しています。しかし、これらの内包された次元はわたしたちの知っている4次元とは極めて異なった性質を持っており、わたしたちが知るところの物理学的な法則にもしばられません。

    Sean Carrollさんの意見

    カリフォルニア工科大学物理学科教授

    5次元(6次元、7次元…)が存在するかどうか、わたしたちは知るよしもありません。ひも理論のような有望な理論モデルが高次元の存在をほのめかしてはいるものの、実験的な証拠が積み重ねられているわけでもありません。

    もし高次元が存在するのなら、わたしたちの目から隠されているのでしょう。もしかしたら小さなボール状に丸まっているからかもしれませんし、わたしたちをかたどっている粒子や力学は3次元的な「ブレーン (brane) 」内に限られていて、それ以上の広がりを持つ高次元を知ることができないのかもしれません。

    すべての可能性を肯定しつつ、今後も物理学者たちは実験を通じて5次元を探し続けるでしょう

    Reference: TRIUMF, コトバンク



    (出典 news.nicovideo.jp)


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    Credit:@guigurui

    Point

    ■我々の世界には、物質と反物質が存在していると言われるが、さらにこれらと鏡合わせの対称性を持った鏡像物質(ミラーマター)が宇宙に存在すると言われている

    ■鏡像物質は、理論上、物理学の4つの力の内、重力以外とは相互作用を持たない、そのため見えない重力源である「暗黒物質」の正体とも言われている

    ■この不可解な鏡像物質の存在を、中性子の寿命の謎を利用して明らかにしようという実験が、現在計画されている

    「古すぎる」謎のブラックホールはどこから来たのか


    量子論によると、我々の世界には鏡合わせの見えない並行世界が存在しているという。

    ラノベの設定でも垂れ流してんの? と言いたくなってしまうが、それを真面目に研究している物理学者は大勢存在している。

    こうした考え方は、鏡に写した場合の量子現象が実は現実の物理法則と異なって見えるという問題から生まれたものだ。

    この場合、我々の世界とは鏡合わせに左右が反転した鏡像の粒子が存在することになる。それを物理学ではミラーマターと仮定している。

    そんなものがあるとして、どうやって証明するんだ? という感じだが、実は今、鏡の並行世界の存在を証明しようという物理実験が計画されているのだ。

    この研究について理解するためには、「ミラーマター」と「中性子の寿命の謎」について理解する必要があるだろう。この記事では、この2つの問題について解説していく。

    この研究に関する論文は、現在コーネル大学arXivに掲載されており、一連の実験を今年の夏オークリッジで実行することが計画されている。

    鏡合わせの並行世界を作る「ミラーマター」とは?

    鏡像物質(ミラー・マター、またはアリス・マター)とは、物理学における対称性の問題から生まれた理論上の物質だ。

    物理学の対称性とは、ある変換をしても現象や法則に変化が無いということを意味する。

    例えば、バスケットボールをドリブルしている映像を逆再生した場合を考えてみよう。ボールの運動だけに着目した場合、通常再生と見分けることは難しいだろう。これは時間に対して物理法則が対称性を保っているためだ。

    同じことを今度は鏡に映してやってみよう。鏡に映るドリブルと実際にドリブルしているボールの運動に違いはあるだろうか? やはり無いように見える。この場合、鏡像の関係でも物理法則は対象性を保っていると言えるのだ。

    だが、本当に鏡に映る世界は、我々の現実と物理法則が一致しているのだろうか?

    実はこれが違っていた。鏡の世界では電磁石だと磁極が逆になってしまうのだ。

    これはコバルト核分裂から発見された問題である。

    コバルト核分裂を起こすとき、極低温だと原子核からは電子がN極に向かって揃って放出される。この現象は鏡に写すと鏡像として成立しなくなってしまうというのだ。

    Credit: いきいき物理 マンガで実験

    こうした問題はパリティ対称性の破れと呼ばれる。この問題は、世界の粒子全てがパリティの反転した鏡像のパートナーを持っているという考え方で理論の拡張を行うことで解決できる。こうして登場したのが鏡像物質という新しい素粒子だ。

    釈然としない部分もあるかもしれないが、物理学には計算する都合上、どうしても必要となってくる粒子というものがある。ほとんどの粒子はそうした計算の都合で予言され、最終的には予想通りに発見されている。

    鏡像物質はまだ発見されてはいない。もし見つかれば、現実世界に存在する粒子・反粒子全てに対して反転して存在することになるので、世界を構成する粒子の種類は一気に2倍に膨れ上がってしまう。物理学者たちにとっても、できれば事実であってほしくない物質かもしれない。

    重力以外とは相互作用を持たない鏡像物質

    また、この鏡像物質は理論上では物理学の4つの力のうち、重力以外とは相互作用を持たないと考えられている。

    素粒子には、物質を構成する元となるフェルミオンと、力を伝えるボソンが存在している。このボソンについても鏡像世界では全て反転したミラー粒子になってしまうというのがその理由だ。

    Creedit: 信州大学

    私たちが物を見るために必要な光は、光子という電磁力を伝えるボソンだ。これも鏡像物質には、ミラー光子しか作用しないため、光子の反射で物を見ている我々の目には観測することができない。

    重力にもグラビトンというボソンがあるはずだが、これはまだ見つかっておらず、しかも重力はちょっと別格の存在のようだ。そのため、ミラーグラビトンは存在しないようだ。

    こうなると鏡像物質は、目には見えず電磁波などの観測も一切できないけれど、重力の影響だけは現実の世界に与えている物質ということになる。

    おっと、なにかそんな物質に心当たりがないだろうか?

    そう、宇宙の質量の大半を占めると言われている暗黒物質だ。

    実は暗黒物質の正体は鏡像物質ではないかという予想がある。確かにこの考え方ならば辻褄が合うため、もし鏡像物質を発見できたならば、暗黒物質の謎も解明されることになるかもしれない。

    中性子の寿命に関する謎

    物理学の謎は色々あるのだが、一般的にはあまり知られていない。

    その内の1つが、中性子の寿命の謎だ。

    中性子、お前死ぬのか? と思うかもしれないが、中性子は原子核内では安定しているが、原子核の外に出され、自由中性子になると15分程度で崩壊して電子や反ニュートリノを放出しながら陽子に変換されてしまう。

    これをβ崩壊という。

    Credit: astro-dic

    自由中性子がβ崩壊を起こして陽子に変わるまでの時間がいわゆる中性子の寿命だ。

    現在、中性子寿命は二つの実験手法によって、非常に高い精度で測定されている。

    一つは中性子を磁場中に閉じ込めて崩壊する頻度を測るもので、その寿命は879.4±0.6秒(大体14分39秒)だ。

    そしてもう一つの実験は、中性子をビームにしてパイプ中を飛行させ、その崩壊頻度を測る方法で、寿命は888.0±2.0秒(大体14分48秒)とされている。

    これらの実験結果はどちらも精度が高く、複数の研究チームによりそれぞれ何度か測定が個別に行われているのだが、なぜか約9秒近い差が出てしまっている。

    物理学の話題となると、普段はナノ(10億分の1)秒単位で時間がずれても大問題と言われることが多い。9秒なんて、素粒子どころか小学生が50メートル走れる時間だ。

    いくらなんでもずれ過ぎだ。

    物理学者たちはどちらの実験についても信頼性は高いと考えており、これは非常に不思議な問題となっている。

    なぜ、中性子の寿命は、測定方法によってこんなにもずれが出てしまうのだろうか?

    鏡像世界に取り込まれた中性子

    Credit: depositphotos

    なんだか世にも奇妙な物語のネタみたいだが、実は中性子の寿命の問題は、中性子が鏡像世界に取り込まれミラー中性子に変異してしまったためではないかという説が浮上している。

    寿命で消えたのではなく、ミラー中性子に変わったのを勘違いしてカウントしているために、結果がずれるというわけだ。

    実際こういった現象は別の実験で確認されており、中性子が忽然と実験装置の中から消えてしまうことがあるというのだ。

    中性子実験の不思議な誤差は、気づかぬうちに物理学者たちが見えない鏡の世界のポータルを開いてしまったために起こっているのかもしれない。

    ミラーワールド「鏡像世界」を証明せよ

    そこで今回提案されているのが、原子以下の粒子が通過できない電磁力の壁で仕切られたトンネルに大量の中性子を貼って衝突させるという実験だ。

    十分な数の中性子を用意すれば、この実験によって一部はミラー中性子に変わり、その後また元の中性子に戻ってくると考えられている。

    その場合、現実世界の電磁力とは相互作用を持たないミラー中性子は、鏡像世界を介して電磁力の壁を通り抜け、存在するはずのないその向こう側で検出される可能性がある。

    この実験は2019年の夏に実行される予定だ。

    果たして本当に予想通りの結果が得られるのだろうか?

    しかし、ミラー粒子を証明できれば、長年の宇宙の謎である暗黒物質も説明をつけることが可能になる。それどころか、この宇宙には目には見えない胸像世界が存在しており、そこにはミラー粒子で作られた銀河や惑星まで存在している可能性があるというのだ。

    場合によっては、そんな鏡の世界には暗黒物質だけでなく、暗黒生命と呼べるものさえ存在するかもしれない。そう語る物理学者までいる。

    さすがに暗黒生命は言い過ぎかもしれないが、見えない世界が隣りにあるというのは、なかなかのロマンだ。いや、恐怖かな。

    宇宙の錬金術! 金やプラチナなど重い元素が生まれた謎に迫る


    投稿 鏡像の並行世界、ミラーワールドを証明する実験! この世界裏設定多すぎ…ナゾロジー に最初に表示されました。

    鏡像の並行世界、ミラーワールドを証明する実験! この世界裏設定多すぎ…


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     厚生労働省2017年に発表した統計によると、日本人の平均寿命は男性「81.09歳」、女性「89.26歳」と、過去最高を更新し続けている。「人生100年時代」と言われるなか、「QOL(生活の質)」の向上は、現代人にとってますます重要な課題となっている。中でも性生活は、人間らしい暮らしを送る上で避けて通れないテーマだろう。人は何歳までセックスできるのか――かつて「週刊文春」で話題を呼んだ本企画は、これからを生きる現代人にとっても示唆に富む。あらためてここに公開する。

    ※「週刊文春2012年8月30日号より転載。記事中の年齢や日付、肩書き等は掲載時のものです。

    日本人の性欲」に異変が!

     妻に性欲が向かないという問題は、不妊治療の現場では特に新しいテーマではない。しかし、2011年に発表された日本人の意識調査は、医学者たちを驚かせるものだった。日本人の性欲そのものに、異変が起きていたからだ。

     厚生労働科学研究班は男女3000人を対象に、「男女の生活と意識に関する調査」を行った。中でも話題となったのが、「セックスをすることに関心がない、嫌悪している」割合である。もっとも高かった世代が、男性は16歳から19歳。36.1%、つまり3人に1人がセックスに「無関心」「嫌悪」と回答した。2008年の17.5%から2年で倍増していたのである。

     男性の不妊治療や性機能障害が専門の大阪大学大学院医学系研究科泌尿器科・辻村晃准教授は、こう言う。

    「本来、16~19歳の男子はテストステロン(男性ホルモンの一種)の分泌が盛んで、最も性に対するアクティビティが高いはずです。未だ経験していない性交渉に興味津々で、些細なことで勃起する世代が、性交渉に無関心というのは信じがたい結果でした」

    女性は全世代で「無関心」が増加

     セックスに無関心な世代は、次に45~49歳(22.1%)である。

     2章(日本男児肉食化の鍵を検証する)でも紹介したように、40代は加齢にくわえてストレステストステロンの減少を加速させるケースが多い。ゆえに性欲が減退すると思われるが、この世代に続くのが、再び若い20~24歳(21.5%)だった。テストステロン値がピークに達する年代である。

     女性の場合も、16~19歳(58.5%)と若い層が多い。女性は全世代で、無関心が増加した。

     セックスを敬遠する理由で多かったのが、男女ともに「面倒くさい」である。国家をあげて少子化を問題視しながら、生物として説明のつかない事態が起きるのはなぜだろうか。

     前出の辻村氏ら大阪大学の研究チームは、08年から2年間、いっぷう変わった研究を行った。性的興味と脳と人格の関連性を解析する、世界初の実験である。

    「近年、MRTPETという画像診断の技術が進歩したので、性的な刺激を受けた時、つまり勃起した時に脳のどの部分が活性化するか、射精直前までの推移を特定しました。また、アダルトビデオを見てもらいながら、ビデオの中のどの部分を興味をもって見たかを、視線追跡装置を使って検査し、見たコマ数を自動的に時間に換算。性的興味を定量化したのです」

    男は「顔と身体」、女は「背景」を見る――AV実験のリアル

     具体的にいうと、20人ほどの男性グループに、「レジスキャン」という輪ゴムのような2つのリングを、ペニスの先端と根っこの部分につける。約30秒ごとに輪がキュッと締まり、ペニスの太さと硬度が計測できるものだ。

     彼らにアダルトビデオを見てもらい、どの部位を見ているか、視線を追跡する装置を考案。男女それぞれの被験者グループビデオを見せた。

    「男は、女優の顔と身体を見て、男優を見ている男はほぼゼロです。女性も圧倒的に女優を見るのですが、男優も見ているし、背景も見ている。男女で見る興味が違うのです」

     ちなみに、男女ともに、男優と女優の局部を見ている人は少ない。

     そして、レジスキャンで勃起の状態を計測しながら、その興奮時に脳のどの部分が活性化していくかをリアルタイムで撮影した。

     まず、性欲のスイッチが入る「興奮期」。

    「性的刺激でドキドキする勃起の初期段階である興奮期に、後頭葉が活性化され、さらに小脳虫部の一部が特異的に活性化することがわかりました」

     この時、脳はビデオの音にも反応して、聴覚野も活性化する。

     次にオーガズムまでの助走「プラトー期(高原期)」。尿道からカウパー腺液を出して、尿道の残留物を洗い流すこの時間に、ビデオの音に反応していた脳の聴覚野である側頭葉が、興奮期よりもさらに活性化された。

    ビデオを見続けていくうちに小脳の活性は落ち、腹側線条体など別の場所に活性が移っていくことがわかりました。この腹側線条体が性欲中枢の一端を担っていることが、PET撮影で明かになったのです」

     そして絶頂期(オーガズム期)に入った瞬間、男は射精する。

     こうした脳の性的メカニズムが科学的に解明されたのは初めてのことである。

    「社会的内向性が高いと性欲が落ちる」の衝撃

     男性ホルモンが低下していると、性欲中枢は活性化されず、男性ホルモンを補充すると活性化が戻る。

     さらに性的興味の範囲がわかると、精神科で用いられる「ミネソタ多面人格目録」なるテストを行い、性的関心と人格の相関性を解析した。これは約550の質問で人格を分析していくものである。

     その結果、最も特徴的だったのが、「社会的内向性」の度合いが高い人ほど、女性の裸を注視していないという事実だった。

     辻村氏が話す。

    「まあ、当たり前といえば、当たり前のことです。内向的な人ほど、ビデオを見ても目を伏せる。例えば、仕事でストレスがたまって内向度合いが強まると、目の前を裸の女性が歩いても関心が持てないでしょう。性欲の低下が科学的な数値で証明されたということです。また、EDが性的なものに興味を失って勃起しないのか、あるいは別の理由なのか、原因を見極めることに役立つと思います」

     社会的内向性が高いと性欲が落ちるという検証結果は、実は衝撃的ではないだろうか。冒頭で紹介した「セックスへの無関心、嫌悪」の割合が、若年層を中心に幅広い世代で増加している事実は、逆に日本人の社会的内向性が高まっている現れと読めるからだ。

     内向性が高い人が増える社会とは、一体、どのような社会なのだろうか。日本の将来を占う意味で、非常に興味深い。

    「結婚しているが、勃起しない」は鬱病のサイン

     では、性欲減退の“現場”で何が起きているかを覗いてみよう。

     浜松町第一クリニックは、日本で最もEDの症例数が多いと言われている。だが、04年に開院して以来、明らかにあるタイプの来院者が急増している。

     一つは、「結婚しているのですが、セックスやる気がないし、勃たないんですよ」と訴えてくるケースだ。同クリニックの竹越昭彦院長が言う。

    「そういう人たちに、私は『夜は寝られますか?』と聞くと、眠れないと言う。食欲を聞くと、痩せたと言うし、会社に行きたくないでしょ? と聞くと、頷く。つまり、EDというより、鬱の症状なんです。昔から鬱病の初期症状として、肩凝りや眼精疲労、胃痛、勃起不全という身体症状がありました。最近は、EDだと訴えてきて、鬱病だとわかるケースが多い。勃起しないことより、鬱病を治すことが先決なので、メンタルクリニックを紹介するケースが増えているのです」

     責任感が強く、真面目な男性ほど多く、「勃たないと、妻に浮気していると疑われる」と思い、自分を追い込んでしまうという。

    不妊治療の夫婦に多い「膣内射精障害」

     また、薬の副作用によるEDも増えている。

     竹越院長が続ける。

    「昔から使われている三環系抗うつ薬にはなかったのですが、近年、爆発的に売れているSSRIやSNRIといった抗うつ薬は、性欲減退、勃起力低下、射精困難をともなうことが多い。私は薬を換えるように指導しています」

     時代を反映した新型のEDといえるだろう。

     次に、竹越院長が指摘するのが、「オナニーED」なるものである。

    「これは、10代から20代に多い。マスターベーションの時は勃起するのに、女性の膣に挿入すると萎えてしまうのです」

     第3回(性交を成功させる「ゴールデンタイム」)で紹介した不妊治療を受ける夫婦に多い「膣内射精障害」のことだ。

    「誤ったオナニーが原因です。勃起したペニスは約80グラムで、それを10キロくらいの握力で刺激を与えている。あるいは、手を速く動かしている。刺激が強すぎるから、女性の膣では締め付けが弱く感じてしまうのです。オナニーEDは習慣性があるため、治療は難しいことが多い」

     世に勃起を促す薬はあるが、射精させる薬はないため、不妊に悩む夫に医師たちは2週間から3週間、マスターベーションを禁止させるケースが多い。これもポルノサイトなど、手軽に性欲を解消できる習慣がもたらした時代の象徴である。

    後編へ続く)

    “ギリシャ化”が鍵 性欲減退を「年代数×9」の方程式で乗り越える――ヒトは何歳までセックスできるのか? へ続く

    (「週刊文春」編集部/週刊文春 2012年8月30日号)

    ©iStock.com


    (出典 news.nicovideo.jp)


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     京都大学東京大学茨城大学などの研究グループ7月2日、絶縁体中で金属のように熱を運ぶ役割を持つ未知の中性粒子を発見したと発表した。「これまでに知られていない、全く未知の粒子」(論文責任著者で京都大学の松田裕司教授)という。

    【その他の画像】

     固体中で熱を運ぶ役割を持つのは、動き回れる電子(伝導電子)と、固体を構成する原子の振動(格子振動)の2種類だ。金属は動き回れる電子が多いため熱伝導率は高く、絶縁体は動き回れる電子が少ないため熱伝導率は低い。

     研究グループイッテルビウム12ホウ化物(YbB12)という絶縁体物質に注目。YbB12を0.1ケルビンという絶対零度近傍まで冷やし、格子振動による熱伝導を無視できる状態で測定したところ、電気を通さないにもかかわらず金属のような温度変化を示したという。

     「これは伝導電子以外に熱を運ぶ中性粒子が存在しないと説明できない現象だ」と松田教授は実験結果を解説する。

     同研究グループは18年にも、金属を特徴付ける現象の1つをYbB12で観測したとする研究結果を米科学雑誌Scienceに発表していた。この研究結果に対し、他の研究者から「何らかの未知の粒子があるのではないか」という意見が出ていたことが今回の研究背景にあるという。

     「しかし、今回の研究から示唆される中性粒子が昨年受けた意見を補強するものなのかはまだ分からない。今後の研究で明らかにしていきたい」(松田教授)

     研究結果は、英科学雑誌Nature Physicsに7月1日付で掲載された。

    電気は通さないが、熱は運ぶ未知の中性粒子の説明図


    (出典 news.nicovideo.jp)


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    Image: Gizmodo US

    メートル法だけにしちゃえば良くない?

    今、世界の主要国のほとんどがメートル法を使っています。でも、その中で唯一、頑なにヤードポンド法を死守しているのが、アメリカです。

    先日、アメリカフォックスニュースで久々にメートル法VSヤードポンド法」バトルが勃発しました。火付け役は、過激な発言とトランプ政権支持で知られるフォックスニュースコメンテータータッカー・カールソン氏。彼は「地球上のほとんどの国がメートル法という、独裁の配下に陥落している」と、本気でぼやいています。「それを拒絶した唯一の主要国が、アメリカだ。我々は堂々とフィートやポンドを使うべきだ」。

    まあ、そんな極論はさておき、実際にメートル法とヤードポンド法の闘いが、とんでもない事態につながったこともあるんです。アメリカがヤードポンド法の最後の砦と化していますが、単位の違いが生んだ歴史的な悲劇を振り返ってみましょう。

    火星探査機の失敗事故(1999年)

    1999年9月23日、約135億円の予算がかけられた火星探査機「マーズクライメート・オービター」が火星に墜落するという事故が起きました。自然に起きる事故とは考えられず、調査が行われた結果、NASAは「ソフトウェアメートルとヤードを間違えた」というお粗末な理由を公表しました。

    当時、NASAエンジニアだったリチャードクック氏は後年、「より良く、早く、安く」をモットーにして、経費削りすぎたことが原因だったと振り返っていました。

    幸い、人的被害がなかったのでNASAの関係者は「お金で解決できることですから」と言い張っていたみたいです。でも、135億円って…解決できる額なのでしょうか。

    それからこの件はネタ状態で、「アメリカメートル法にしたら?」っていう話になると「ほら、あの火星探査機が…」って言われるようになったみたいですね。確かに「世界中みんなメートルなんだから」っていう理由じゃ納得できなくても、「大した理由もないのに何百億円もドブに捨てる気?」って言われたら、ちょっとビビるかも。

    アメリカで世界に合わせてメートル法を使うことになったら、短期的には費用がかかるかもしれないけど、長期的な利益は計り知れないって専門家の先生も言ってますよ。

    巨大カメの事件(2001年)

    2001年ムーアパーク大学の動物研究所がロサンゼルス動物園ガラパゴスゾウガメを預かることになりました。このゾウガメ、御年75歳、名前はクラレンス。でも、大学には大きなカメ用の檻がなかったので、新たに作ることになったのです。まあ、ここまでは問題なし。当然、大学は檻を作るにあたって、動物園にカメの体重を尋ねます。すると、動物園からの回答は「250だよ」というもの。

    え?250…何?…というわけで、オチが見えてきましたね。

    ムーアパーク大学はクラレンスのために、体重250ポンドを想定した檻を作りました。でも実際の体重は250キログラム。ポンドに換算すると、551ポンド。かなりの重量オーバーです。当然ですが、クラレンスは新しい檻をぶっ壊して脱出してしまいました。

    サンジェルスタイムズのインタビューに応じたムーアパーク大学のチャック・ブリンクマン氏は「フェンスのポールが一本なぎ倒されてました」としょんぼり。 幸い、クラレンスはそう遠くまではいきませんでした。年老いた亀らしく、近所をのんびりお散歩しているところを無事に保護されました。

    その後、セメントでガッチリ固められた頑丈な檻が新たに作られました。でも、「動物園の人がメートル法を使うこともあるから、しっかり確認しないと」っていう、いい教訓になったみたいです。ちなみにクラレンスは今も健在。来月やっと96歳になります!

    カナダ航空ジェット機、燃料切れ事件(1983年)

    カナダメートル法に完全移行したのは、1970年代のこと。1971年から段階的に導入していきました。でも、アメリカのお隣さんでもあるカナダだって、最初から全部うまくいっていたわけではありません。最初は相当、混乱もありました。

    1983年7月29日カナダ航空143便は燃料切れというトラブルに見舞われました。それまで何年も「ポンド」で燃料を量っていたカナダ航空が、測量単位をキログラムに変えたばかりの時期で、それが混乱を招いてしまったのです。カナダで初めてメートル法を導入したボーイング767でしたが、ある夏の日、そのうちの一機が燃料不足の状態で飛び立ってしまったのです。

    本来、オアワからエドモントンまで行くはずが、燃料不足のため、途中のマニトバ州ギムリに緊急着陸することになりました。さらに悪いことは重なるもので、飛行機のフラップまでがエンジン故障で作動しなかったので、通常よりもかなり速いスピードで着陸することになったのです。ああ、パイロット様…。

    事故の後、ニューヨークタイムズ紙は次のように報じています:

    今回の一件で、航空業界で2つの矛盾した感情が生まれた。1つはボーイング767メートル法に切り替えたことで、単純ミスが容易に大規模災害を引き起こす可能性がある、という大きな懸念。そして、もう1つが、最初のミスに気づけなかった点はともかく、燃料切れで失敗が許されない中、無事に大きな航空機を地上に戻したパイロットへの称賛だ。

    幸い、乗客69人に重傷者はいませんでした。でも、この事件の後、パイロットは燃料計のチェックを強化したことでしょう。

    東京ディズニーランド、スペースマウンテン脱線事故(2003年)

    2003年12月東京ディズニーランドスペースマウンテンが脱線事故をおこしました。車両の車軸が破損したことが原因だったのですが、そもそもなぜ車軸が壊れてしまったのでしょう? 2004年1月の公式発表によると、これまたメートル法とヤードポンド法の混乱による製造ミスがあったとか。

    公式発表より:

    破損した車軸は2002年10月に納品された30本のうちの1本でした。30本の車軸すべてが設計仕様より細く、車軸と軸受の隙間が指定された幅より広かったことが今回の事故の原因です。

    1995年9月に、スペースマウンテンの車両で使われる軸受の設計仕様がインチからメートルに変更され、それに伴って車軸の直径も今回44.14 mmから45.00 mmに変更されました。しかし、設計図面を修正し維持するための適切な措置が取られなかったため、単位変更が行われた後、2つの異なる図面が当社内に存在しており、2002年10月に納入された車軸には直径44.14 mmの古い図面が使用されていたのです。

    幸い、当時スペースマウンテンの乗客にけが人はいませんでした。同社は今後の業務改善と、社員指導を徹底し、信頼回復に努めると誓いました。今のところ、それは守られているようです。それ以後、自然災害以外でトラブルが起きたことはありません。あの、東日本大震災の時、東京ディズニーリゾートの一部も被害を受けましたが、その時もけが人は出ませんでした。

    大韓航空貨物機6316便、墜落事故 (1999年)

    なぜかわかりませんが、民間航空業界では今も世界的にメートルよりもフィートが使われている分野です。そして、この選択が致命的な結果を生んだのです。

    1999年4月15日大韓航空貨物機の6316便が中国の上海から韓国のソウルに向けて離陸しました。乗務員は3名の定期便で、上海の管制塔から上空1500メートル、つまり約4900フィートに上昇するよう指示を受けました

    しかし、機体が4500フィートに達したとき、パイロットは副操縦士に「あれ、高度って1500フィートだっけ?」と確認しました。そこで副操縦士が「そうです、そうです」と間違えて返事をしてしまったのです。3000フィート高すぎる位置にいる、と勘違いしたパイロットが下降を始めましたが、急激な操作をした結果、飛行機は急降下。操縦不能になった飛行機はそのまま空港からおよそ10キロ地点の住宅地に墜落し、住民ら3名と乗組員全員の5名が死亡、負傷者数十名という大惨事になりました。

    なぜこんなことが起きてしまったのか、皆さんならもうわかりますよね。彼らは1500メートルまで上昇するよう管制塔から指示されていたのですが、パイロットと副操縦士はそれを1500フィートと勘違いしたのです。

    こんな事故を防ぐ、唯一にして最大の方法は、アメリカメートル法を採用することなのでしょうが、それはなかなか実現が難しそうです。メートル法はフランスが18世紀に生み出し、世界に広めていったもの。その歴史を知るアメリカ人は、そう簡単にはフランスの色に染まろうとはしないはずです。

    Mastering Modernity: Weights, Measures, and the Standardization of American Life』の著者、ステファン・ミーム氏は2015年アトラチック誌に次のように話しています:「他国の測量単位、あるいはメートル法を受け入れることは、国家主権の侵害と思われる」。

    日本でも戦後、メートル法が広まるまでには抵抗勢力もあったようです。社会に浸透しきったルールを変えるのは確かに大変そうですね。ただ、メートルとヤードとか、キロとマイルって、1.6倍とか、すごい計算しにくいんですよね…。ピンと来なくって。

    いっそ、インチとかヤードっていう名前だけ残して、定規の目盛りをずらして「1インチ=1センチ」に変えちゃうってのはどうでしょう…?



    (出典 news.nicovideo.jp)


    <このニュースへのネットの反応>

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