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    社会

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    日本の埋葬法は99.9%が火葬だが、ムスリム(イスラム教徒)は土葬だ。欧米の先進諸国でも土葬の割合のほうが火葬よりも高い国は多い。ジャーナリストで僧侶の鵜飼秀徳さんは「在日ムスリムは約20万人、専用の土葬用の墓地は全国に7カ所しかなく、新規で作ろうとしても地元住民に、生活用水の汚染や農業の風評を理由に猛反対されてしまう」という――。

    ■在日ムスリムは約20万人、土葬文化の彼らをどう受け入れるべきか

    今、国内におけるムスリム(イスラム教徒)の「お墓問題」が深刻な状況になっていることをご存じだろうか。

    ムスリムの埋葬法は土葬だ。しかし、国内のムスリム墓地は数が少なく、絶対的に不足している。土葬墓地を新規でつくろうとしても、住民の反対運動が起きたり、土葬が条例で禁止されていたりして、そのハードルは高い。今後、人口減少社会における労働力の担い手としてイスラム圏である東南アジアなどからの外国人の流入が見込まれるが、「死後の受け皿」は整っていないのが実情である。

    2020年12月4日大分県日出町議会の定例会において、地域住民がイスラム人墓地の建設に反対する旨の陳情を賛成多数で採択した。反対の理由はムスリムの葬送法が「土葬」であること。住民らは生活用水が汚染され、農業の風評被害につながる可能性がある、などと懸念を示している。

    しかし、現地に住むムスリムにとって、九州初となる土葬墓地を整備するのは悲願であった。九州にはムスリムの墓地がひとつもないからだ。現在、わが国におけるムスリム専用墓地は茨城県埼玉県山梨県など東日本に6カ所、西日本では和歌山県に1カ所あるだけ。九州から何百キロも離れた埋葬地への遺体を運搬する費用、その後の墓参にかかる旅費などもバカにならない。


    ■欧米先進諸国でも土葬の割合が高い国があるが、日本ではタブー

    在日ムスリムは今後、増え続けることが予想される。例えばインドネシア人はすでに日本に5万人以上いるが、近年急増している。そのインドネシア人の約9割がムスリムだ。彼らの中には日本に残り続け、日本で埋葬を希望するケースが今後出現してくることも予想される。

    不足するムスリム墓地の整備は待ったなしの状況である。にもかかわらず、日出町ケースのように住民反対運動が起きるなどして、ムスリム墓地の新規造営は困難なのが実情なのだ。ひと言でいえば、日本では土葬はタブー視されている。

    だが、土葬は国際的には、禁忌とされている埋葬法では決してない。欧米の先進諸国でも土葬の割合のほうが火葬よりも高い国はいくらでもある。

    火葬率を他国と比較すれば、米国45%、英国75%、フランス34%、イタリア18%、中国49%、アラブ首長国連邦UAE)はわずか1%である。各国にばらつきがあるのは、宗教上の理由が大きい。

    イスラムでは死後、肉体の復活が前提となっているので火葬を禁止している。したがって、UAEのようにイスラム教国家の場合、埋葬は土葬が基本となる。死後の復活を信じるキリスト教も同様であり、とくにカトリックでは土葬を選択する割合が高い。

    先述のように同じキリスト教国でも米国・英国に比べて、フランスイタリアで火葬率が低いのは、両国が厳格なカトリック信者が多いからである。国民の宗教性を背景にして火葬場の整備も遅れてきた。

    一方、米国などでは比較的自由なプロテスタントが多いため、火葬にするケースも一定数あると考えられる。とはいえ、欧米では近年、衛生の問題(新型コロナの爆発的流行なども相まって)もあり、目下、火葬場の整備が進められ、火葬率も近年上昇傾向にある。

    ■日本の火葬率は99.9%、土葬は1年間に103件のみ

    では日本の火葬率はどうか。厚生労働省「衛生行政報告例」によれば、2017(平成29)年度に火葬された死体数は138万3件だ。土葬はわずかに103件だった。現在、日本の火葬率は99.99%で、世界一の火葬大国といえる。日本で土葬がタブー視されているのはこの火葬率の高さにありそうだ。

    なかには「日本では土葬が禁止されているはず」と誤解している人もいるが、墓地埋葬法上は、土葬は禁止されてはいない。土葬が禁止とされているのは、一部の地方自治体の条例で記されている地域に限定されている。

    東京都の「墓地等の構造設備及び管理の基準等に関する条例」をみてみると、「知事は土葬を禁止する地域を指定することができる」(第十四条)としている一方で、「土葬を行う場合の墓穴の深さは、二メートル以上としなければならない」(第十三条)と、土葬を認める条文がある。その一方で品川区墨田区荒川区など多くの区条例では土葬を禁止する条文が掲載されている。現実的には都心部では火葬以外の選択肢はない。

    しかし、例えば山梨県までいけば土葬が可能になる。山梨県北杜市にある「風の丘霊園」や山梨氏の「神道霊園」では土葬用の区画が整備されている。


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    鵜飼 秀徳(うかい・ひでのり)
    浄土宗僧侶/ジャーナリスト
    1974年生まれ。成城大学卒業。新聞記者、経済誌記者などを経て独立。「現代社会と宗教」をテーマに取材、発信を続ける。著書に『仏教抹殺』(文春新書)など多数。近著に『ビジネスに活かす教養としての仏教』(PHP研究所)。佛教大学東京農業大学非常勤講師、(一社)良いお寺研究会代表理事。

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    ※写真はイメージです - 写真=iStock.com/CiydemImages


    (出典 news.nicovideo.jp)


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    【住民反対運動も"世界一の火葬大国日本"で在日外国人が望む土葬を受け入れられるか】の続きを読む

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     ネット上に残り続ける過去の発信や“若気の至り”。人はいつまでそれに怯え続けなければならないのだろうか。

     ひとたびアップされれば、簡単に消すことができない「デジタルタトゥー」の問題を専門に扱うアーネスト法律事務所の柳亜紀弁護士の元には「どうやったら消せるだろうか?」といった相談も相次いでいるという。

    ・【映像】"デジタルタトゥー"学生時代の"過ち"を後悔する当事者男性に聞く

     タレントパックンは「僕の場合、“お台場で浮気中”というウソの写真がSNSに上がった。自分でも確かに似てるなと思ったが、奥さんは怒っていた。検索エンジンの進化によって、こういう問題はもっと深刻になっていくと思う。一般人であっても、肖像権の問題はこれから重要になっていく」、「Black Diamond -from 2000-」リーダー・あおちゃんぺは「中学生の時のキャンプの写真をアップしたら、友達の顔が“あおちゃんぺの中学時代”だといって拡散してしまい、迷惑をかけてしまった。あるいはブログに元カレの写真も載せていて、サービスが終了したから消えたはずだったが、ファンの方がツイッターに転載したので、今もネット上に残り続けている」と、有名人が抱えるモヤモヤを明かす。
     

    ■「高校時代の飲酒写真が会社にバレてしまえば、非常にまずいことになるのではないか」

     山田さん(仮名・30歳)は、高校時代に友人と運営していたブログに喫煙や飲酒をしている写真をアップした。「当時はネットに情報が残り続けることに対する危機感がなくて、軽い気持ちでアップしたと思う。数年前に世間で“バカッター”が話題になった時、考えてみると、自分が投稿していたものも危ないのではないかという気持ちになった」。
     
     ところが管理者権限持っていた友人とは音信不通の状態。記事は今も閲覧できる状態だ。「勤め先は情報漏洩の防止のためにSNSを禁止している企業。フルネームは書いていないので、検索で引っかかることはないと思う。ただ、学校名などは書いているので、誰かが辿りつく可能性もゼロとは言えないと思う。もしこれらの記事が会社にバレてしまえば、非常にまずいことになるのではないか」。

     前出の柳弁護士は「大きく分けると、サイトの管理者・運営者に削除を請求するパターンと、それがダメでも裁判所の手続きを通して仮処分という形をとるパターンがある。サイトの運営者が分からない場合でも、サーバーを提供している会社を調査し、通知を送ってもらうという方法があるので、山田さんの場合も、削除するための方法はまだ残されている。うちの場合は消せた場合だけ、という成功報酬型でやっている。サイトによっても異なるが、任意で削除に応じてくれるサイトの場合は、だいたい一件で5万円程度だ。一方で、リベンジポルノなど、第三者の権利を侵害するような投稿は消しやすいが、自分自身の“失敗”程度ではなかなか消せない。仮にSNSの投稿は消せたとしても、それが他の掲示板などに転載されるなどなどして拡散してしまった場合、全てを消すのは難しい」と話す。
     

    ■「高校時代に酒を飲んでいる写真が存在してもいいではないか、という社会に」

     ジャーナリスト佐々木俊尚氏は「そもそも人類は文字を発明して、印刷を発明してと、記録することに多大なエネルギーを注いできた。それがネットの登場によって反転し、記録のためのコストはほぼゼロになり、ありとあらゆるものがアーカイブとして残せるようになった。その代わりに、消すのが難しくなった。他方で、投稿していたブログサービス提供によって消えてしまう場合もある。極端な話をすれば、FacebookTwitterだって、いつまでサービスが続くかはわからない。つまり、自分が与り知らないところで、自分に関するアーカイブが積み重なり、そしてそれがどうなるのかがよく分からないという時代になっている」と話す。

     その上で、「ネット上に残された過去の言動を掘り起こしたり、不適切なことがあれば指摘して批判を浴びせたりする時代にもなっていて、変にアクションを起こすことでかえって目立ってしまうというケースもある。例えば女優のバーブラ・ストライサンドが自宅の写真がネットに上がっていることについて騒いだことで、ますますネット上に情報が増殖してしまったということがあった。山田さんの会社のレギュレーションが、過去の行為までも対象にするのかどうかはわからないが、番組に出て喋っているところを見た人が“あいつじゃないか”“写真を見つけた、もっとばら撒こう”ということをする可能性もある。また、過去の情報をどんどん消すのがいいのか、という問題もある。例えば交際相手と別れたからと、関係する写真をSNSから消す人は結構いる。でもその延長線上には、いつも“現在”しかないということになる。高校生の山田さんが酒を飲んでいる写真が存在してもいいではないか、そんなものを見つけて攻撃することの方が恥ずかしいだろ、という社会にしていく大事だと思う」と指摘した。(ABEMA/『ABEMA Prime』より)
     
    「高校時代の飲酒写真が会社にバレたらどうしよう…」ネット上に残る“若気の至り”に人々が怯える社会


    (出典 news.nicovideo.jp)


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    ストレスの少ない仕事はどれ?

    ストレスの少ない仕事はどれ?

    ビズヒッツは11月10日「ストレスの少ない仕事」に関する調査結果を発表した。調査は10月ネット上で行われ、働く男女532人から回答を得た。

    今まで経験した中で、ストレスが最も少なかった仕事を聞くと、1位は「倉庫・工場での作業」(96人)だった。

    「特別な技能が必要なく、成長する必要もない」「精神的なストレスが全くない」

    回答理由を聞くと、

    「仕事中は機械や作業に集中していておしゃべりはできないので、人とうまくいかない人にはいいと思う」(30代男性/食品工場)
    「特別な技能が必要なく、成長する必要もない。雇い主も優秀な人材を求めるわけではないのでラク」(30代男性/倉庫作業)

    といった声が寄せられた。中には「精神的なストレスが全くなかった」という人も」(40代女性/ピッキング

    2位は「事務職」(62人)。理由には「ある程度マニュアル化され、その通りにやれば特に問題は発生しないから」(40代女性/一般事務)、「一人でマイペースにできてラクだった」(30代女性/営業事務)などの声が多く挙がった。

    3位には「販売職」(33人)がランクイン。回答者からは

    「特にノルマがあるわけでもなく、お客様とお話をすることが楽しかったから」(30代男性/メガネ販売店)
    「甘いものが好きで、一日中その香りに囲まれていられるから。人間関係も良好で楽しく仕事ができた」(20代女性/ケーキの販売員)

    といった理由が寄せられた。

    4位以降は「データ入力」(28人)、「飲食店の接客」(25人)、「受付/案内業務」(23人)、「ドライバー/配達」(20人)などと続いた。

    さらに「どんな仕事にストレスを感じるか」を聞いたところ、最多は「ノルマがある/成果を求められる」(136人)だった。2位以降は「顧客対応/接客」(118人)、「社内の人間関係が悪い」(84人)、「時間や納期に追われる」(69人)、「同僚との関わりが多い」(52人)、「クレーム処理」(26人)、「単純作業」(25人)などと続いた。

    ストレスの少ない仕事ランキング、1位は「倉庫・工場での作業」 「人とうまくいかない人にはいいと思う」という声も


    (出典 news.nicovideo.jp)


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     みなさん、「DX」の時代ですよ!

     最初に見たときはマツコ・デラックスのことかと思いましたが、正確には「デジタルトランスフォーメーション」の略でありまして、要するに「お前らちゃんとネット使って仕事しろよ」という話であります

    Zoom飲み会」は残業代を請求しましょう

     そういえばコロナ禍が酷くなるに応じて偉い会社さんほどリアル対面をしないで会議を進める「ウェブ会議」に移行し、やれZoomGoogle MeetsだマイクロソフトTeamsだFacebookメッセンジャーだとワイワイやっておりました。高齢者キラーでもあるコロナから逃れてデジタル化を進めたいと思っているのは、会社のお偉いさんがみんな高齢者だからなんでしょうか。使われているソフト、みんな外資系のもんばっかりやがな。

     さらには、家にずっといて寂しい上司や取引先の偉い人が「Zoom飲み会」なるものを企画して、オンラインなのに飲みニケーション促進とかいう意味不明の企業文化まで勃発。頭おかしいと思うんですよね。何で自宅でネットに繋がってるのに、お前の顔を肴に酒を飲まなければならんのだ。

     あのね、Zoom飲み会、悪いけど全然面白くねえんだよ。好きで喋ってる友人とのZoom飲み会も微妙な雰囲気になるのに、なんで気を遣う宴会まで自宅でしなければいけないのでしょうか。独身者ならともかく、妻帯者が妻や子どもを放ってパソコンの前で酒を飲んで上司や取引先と馬鹿話をするの、変な空気になることぐらい分からんのかと。強制参加させられる系のZoom飲み会は残業代を請求しましょう。

    印鑑は全廃してくれ

     オンラインで終わらせられる仕事はオンラインでパパッとし上げて終わらせる、というのは実に良い働き方ですし、残業という概念もなく、自宅で設備さえ整っていれば快適に業務がこなせるという点では、デスクワークや創造性を発揮する仕事にはもってこいのビジネス環境になりつつあります。これらをひっくるめて「DX」と言うわけなんですが、でも契約文書を作るために出社したり訪問したりする必要があるのが難点です。いまだに、企業の印鑑証明取ってきて契約書製本して捺印しなきゃいけないんですよ。そのためだけに、ちんたら電車に乗って会社まで行くことが何度あったか。これのどこがDXなのかと悩みます。

     そしたら、行政改革担当大臣という大臣ポストに座った河野太郎さんが突然役所での手続きに必要な印鑑は全廃しますと言い出した。いいぞ、俺たちの河野太郎。以前は「河野太郎は河野談話を撤回しろ」とかいうネタを投げて悪かった。これがなかなか仕事が速く、ちょうど昨年私も文春オンラインで「印鑑全廃してくれ」と書いても安倍ちゃん時代にはちっとも進まなかったものが一気に進んだようでご満悦です。

    デジタル全盛のこの時代に印鑑の廃止もできないなら技術革新とか二度と言うなという話
    https://bunshun.jp/articles/-/11074

     これからマイナンバーもどしどし使われるようになるみたいですし、運転免許証がマイナンバーの中に入るぞとか、社会保障から納税まで一元管理されるようになれば、こちらも確定申告や年末調整をやるために背中を丸めてちくちくレシートや領収書をまとめる作業などしなくて済む。いやもうDX万歳ですわ。最初ダウンタウンデラックスかと思ったけど。そのまま年金も一緒になって日本年金機構を解散させてほしいと思います。

    ログイン順」とかいう新しい謎マナー

     ところが、DXの世界はバラ色一色というわけでもなく、この前とある偉そうな大企業様のウェブ会議に呼ばれたところ、なぜか「ログイン順」とかいうメールが渡されるわけです。ログイン順? 何それ?

     と思ったら、ウェブ会議で出る顔はログインする順番が早い人ほど先に表示される。当たり前ですね。で、下っ端から順番にウェブ会議にログインすると、順々に席次の高い人を下っ端の人たちが「お迎えする」ことができるというわけです。そして、最後にやってきたのは代表取締役おじいさん! 「やあやあ、みんなお出ましですか」とのご挨拶が始まるわけでございます。

     いや、外部の人間ですけど「馬鹿なのかな?」と思いましたね。下っ端からログインして偉い人を迎えろとか新しいマナーを作るのは馬鹿のやることです。「話を聞かせろ」というので参席した私のほうが「お前らはどういう理屈でそんな社内マナーになったんですか?」と聞き取り調査をしたいぐらいです。そんなことをやってるから100億単位で記録的な最終赤字を出すんですよ。

    「普段ご出社される服装でご参加ください」!?

     さらには、Zoom上では「偉い人は画面上に、大きく表示できる」仕様が入ったのだそうです。その名も「カスタム・ギャラリービュー」機能。この日本の企業文化を馬鹿の方向に振り切らせるかのような陰謀を感じさせる劣悪な設計が実装されてしまったことで、せっかくの最先端な感じのDXが一気に昭和の日本企業に毒された澱む空気を感じさせます。

     さらに、会議が終わると「そのまま繋いでおいてください」というアナウンスと共に、偉い人から順番に画面から消えていき、そして自分も「会議室からBANされる」ことで自動的に会議から退出させられます。なんだ、この酷い社畜モードは。

     他の会社でも「指定された会議の5分前に集まってください。マイクなど音の状態をチェックします」とか「発言の順番はスマホSNSメッセージで送るので、メッセージが来たらミュートを外して発言してください」などの、何のためのウェブ会議なのか哲学的に悩まざるを得ない謎マナーさえ存在します。

     極めつけは、会議事務局から送られてくる「ウェブ会議ではございますが、普段ご出社される服装でご参加ください」の但し書き。もうね、この時点で上半身はスーツで下半身はトランクスですよね。お前らのために靴下一足はいてやるもんか。なんとなれば、ミュートしている間は資料を読んでるふりしてTwitterやってやるぐらいの勢いです。バレるとダルいからやらないけど。そのぐらい、ウェブ会議のお作法の世界はイラつくわけです。

    新たな礼儀が違和感のある失礼を生み出す

     たぶん、Zoomもその他のサービスも日本企業の20人以上参加する会議はザラという文化を知らないで設計していると思うんですよね。ヒントでピントの16分割とかアタック25の25分割のような誰が誰に喋っているのかまったく分からない会議が立ち上がるたび、DXだウェブ会議導入だという以前に「必要な人だけ会議に参加する」という大事な改革事項を日本企業は弁えたほうがいいと思うんですよ。

     ジャーナリストの新田龍さんがこの手の新たなクソマナーを「失礼クリエイター」と呼び、新たな礼儀が違和感を生み出すたびに「そうじゃねえだろ」という気持ちでいっぱいになります。

     ウェブ会議も組織目線で「目上の人たちに失礼のないように」手配した結果が、どうしようもないお作法をデジタルに導入してしまい非効率が生まれていることを知らないのでしょうか。

     菅義偉政権におかれましては、ハンコをなくしたあと日本型の変な上司への気の遣い方を改める方向で改革していっていただきたいと思います。

    (山本 一郎)

    ©iStock.com


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     いま、電車のホーム下にワイヤレスイヤホンが落下する事例が多発。コンパクトなだけに、砂利の間に落下したイヤホンの回収作業にあたる駅員たちは四苦八苦。あの手この手で回収作業に当たっている。その一方、落下を防止する起死回生案として発売されたある製品の売れ行きも好調だというが、その製品については「本末転倒だ」と疑問の声も上がっている。

    【映像】イヤホン落下が急増で駅員悲鳴

     ホーム下の線路に敷き詰められた砂利の間に落下したワイヤレスイヤホンを拾うのは至難の業で、各地の駅員にとって想像以上に困難かつ過酷な作業となっている。そこでJR東日本が家電メーカーと共同で掃除機タイプ、またJR十条駅の駅員が粘着タイプの回収器具を開発する事態に発展している。

     落下が急増するにあたって、ワイヤレスイヤホンを落とさないために、ワイヤレスイヤホンをつなぐコードが売れているというが、そのことについては「本末転倒では?」といった疑問の声も上がっている。

     このニュースを聞いたお笑いタレントの千原ジュニアは「これ大変やわ」と駅員さんに同情する一方、いま売れているというイヤホン落下防止のコードについては「これ便利やん! 外れても落ちひんし…って、不思議な」とノリツッコミをしながら苦笑いを浮かべた。そのうえで千原ジュニアは「自動ドアのタッチしてくださいと変わらない」と話し、“ワイヤレスイヤホンをつなぐコード”の本末転倒ぶりを指摘した。(ABEMAABEMAニュースショー』)
    イヤホン落下が急増で駅員悲鳴… 起死回生案には疑問の声「自動ドアのタッチしてくださいと変わらない」


    (出典 news.nicovideo.jp)


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    とりあえずビールで」

     飲み会の席でよく聞くそんなセリフも、20代の若者にとってはもはや同調圧力でしかないのかもしれない――。

     ニュースサイト「しらべぇ」が、「1杯目にはとりあえずビールを飲みたい人の割合」という調査結果を発表。60代では男性が53.6%、女性が38.9%だったのに対して、20代男性では28.1%、女性に関しては20.1%だったことが明らかになった。

    【映像】「とりあえずビール」若者のホンネ

     やはり現代において、“とりあえずビール”は同調圧力でしかないのか。街の若い女性に話を聞くと「最初の1杯だけ小さいコップでいいから(ビール)飲まなきゃという雰囲気はある」「イヤです。言われたら我慢して飲むかもしれないけど…とりあえずビールで、とりあえず生で見たいのがテンプレになっている」「太るからイヤ」など、さまざまな本音を明かしてくれた。一方、男性からも「まぁ、1杯目だけなら…」「強要されたらイラつく」など、好意的ではない意見も聞かれた。

     株式会社酒文化研究所の狩野卓也代表取締役によると、1990年代からチューハイ(サワー)が流行の兆しを見せ始め、2000年代からウイスキーハイボールが台頭。そんな移り変わりの中で、“とりあえずビール”が広まったのは1970年代のことだという。狩野さんによると、当時のビールは“ちょっといいお酒”というイメージがあり、対する焼酎は少し安いお酒というイメージ、さらに日本酒に関してはお酌が必須。そこで、お酌が不要で一斉に揃うなどの理由から、ビールが1杯目の定番となったのだとか。

     この“とりあえず”について、お笑いタレントの千原ジュニアが「いまの若い人たちの意見を聞いていると、何を圧としてとられるかわからない。距離をとるしかない」と対応に苦慮する様子で話すと、俳優でタレントの渡辺徹は「“とりあえず”をつけておけば、次は選択できますというエクスキューズ。他の高い酒も飲んでもらうからという手続きだったのかもしれない」と述べ、“とりあえずビール”が使われ始めた頃の時代背景を勘案しつつ持論を展開した。(ABEMAABEMAニュースショー』)
    「とりあえず」が生む同調圧力 代表格・“とりあえずビール”の起源を専門家に聞いてみた


    (出典 news.nicovideo.jp)


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    女性アスリートを性的な目的で撮影した写真や、わいせつ加工された画像が拡散される被害が問題視されている。

    アスリートにカメラを向ける行為自体は昔から見られる光景だが、高品質なデジタルカメラが普及したことに加え、SNSの利用が広がり、撮影された写真や画像などがネットで容易に拡散・閲覧できるようになったことで、被害が広がりやすくなっている。

    競技団体側も対策をしていないわけではない。撮影できる人を許可されたメディアや大会関係者に限定したり、撮影できる場所を観客席(スタンド)に限定するなど、被害防止に取り組んでいるが、観客が自由に出入りできるような競技会ではこれら対策にも限界がある。

    今後さらなる被害を防ぐためにはどうすればいいのだろうか。スポーツ選手の肖像権などにくわしい河西邦剛弁護士に聞いた。

    撮影が「性的な目的」によるものなのかを判断するのは容易でない

    ――現時点での盗撮に対する法規制はどのようになっていますか。

    現状、全国一律に盗撮を規制している法律は存在しません。各都道府県の迷惑防止条例で盗撮を規制しています。

    もともとは昭和の時代からある迷惑防止条例でした。しかし、盗撮の手口は、スマホの発達やWi-Fi機能を有する小型カメラの開発など、数年違えばその犯罪手口も変容してきます。

    昨今、条例改正が進み、2018年7月から東京都でも規制場所が拡大されました。ただし、現在の条例違反で規制される盗撮は「衣服で隠されている部分」です。たとえば、駅で通行人のスカート内を撮影する行為は明らかに条例違反となります。

    しかし、規制が難しいのが、競技場などでのユニフォームなどの着衣状態の撮影行為です。

    ――どうして規制が難しいのでしょうか。

    そもそも衣服の上の撮影ですし、選手を撮影する行為が「性的な目的」で撮影しているのか、競技そのものを撮影しているのかを区別することが、第三者には困難だということが挙げられます。「競技を撮影していたんだ」という反論は必ず出てきます。

    また、プロスポーツを始めとして、ある程度撮影されることについては、そのスポーツ自体の盛り上がりや普及目的のためにも選手自身が承諾しているケースもあります。

    ――たしかに「魅せる」こともスポーツの重要な要素です。

    しかし、プロの選手自身も性的な目的での撮影行為には嫌悪感をもつでしょう。

    また、プロでない学生競技などの場合には、撮影について抵抗があるものの、自分自身の判断で出場する大会と出場しない大会を選ぶことができないというケースもあります。

    性的な目的での撮影行為から選手を保護する必要性は高いといえます。

    条例での規制には限界が…「法律による規制が必要」

    ――具体的にどう対応すべきでしょうか。

    現在の迷惑防止条例においても、盗撮行為そのものとは別に、「公共の場所」における「卑わいな言動」を刑罰の対象にしています。競技場は不特定多数の人が出入りするので、駅などと同じように「公共の場所」といえるでしょう。

    ですので、特に学生など盗撮禁止の必要性が高い会場では、会場側の権限(施設管理権限)により撮影を一律禁止にし、それでもなおカメラを隠して撮影している行為については条例が規制している「卑わいな言動」に該当するとして、警察を呼んでカメラチェックさせるという対策が考えらます。

    最高裁の判例でも、ズボンを着用した女性の臀部を携帯カメラで執拗に撮影した行為が「卑わいな言動」に該当すると判断された事例もあります。

    そのうえで、記録データから悪質な態様が残っている場合には実際に摘発していくという方法により、現状の条例のもとでも規制をしていくことは不可能ではありません。

    ――その場での現行犯的な対応は難しいのでしょうか。

    自分で対処せずに警察に通報するというのが現実的な対策です。駆けつけた警察がカメラデータチェックすることもありますし、撮影者に対する事実上のけん制にもなります。悪質なデータがあれば事件として立件できる可能性も出てきます。

    ただ、警察が来る前にデータを消すことも可能であり、警察を呼んだうえでの摘発も実際にはハードルが高いですので、現在の迷惑防止条例の下での規制にはやはり限界があります。

    プロスポーツを中心に、競技をしている身体やその動き自体がスポーツの魅力になっており、それをSNSで発信することで競技の普及にもなるという側面があることは否定できません。

    しかし、卑わいな写真がSNSで拡散される被害も無視できません。特にプロでないとりわけ学生に対する撮影行為については法律による規制が必要になるでしょう。

    具体的には、撮影の一律禁止ではなく、施設管理者の判断で撮影不可にした場所での盗撮行為については取り締まるといった立法政策があり得るところだと考えます。

    【取材協力弁護士
    河西 邦剛(かさい・くにたか)弁護士
    「レイ法律事務所」、芸能・エンターテイメント分野の統括パートナー。多数の芸能トラブル案件を扱うとともに著作権、商標権等の知的財産分野に詳しい。日本エンターテイナーライツ協会(ERA)共同代表理事。アイドルグループRevival:I(リバイバルアイ)』のプロデューサー
    事務所名:レイ法律事務所
    事務所URLhttp://rei-law.com/

    女性アスリートの性的画像問題、条例での対応には限界も… 今後の対応策は?


    (出典 news.nicovideo.jp)


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    職場や取引先の人と会話していると、同じ単語やフレーズを多用する人はいませんか? 意識してなのか無意識なのか、こうした「口癖」は相手に不快感を与えているかもしれません。

    ここで、口癖に関するあるツイートに注目が集まっていたので紹介します。MS Kung @ツインベスト(@ma_Estate)さんが指摘したのは「要は」というフレーズ。その内容とは……。

    会話の中で"要は"って連呼する人、全然要約できてないことに気づいた方がいいよ(@ma_Estate)より引用

    この指摘には、「要は長ったるい話するやつがいやですよね! 逆に短くまとめすぎる人も好きじゃないですけど」と、要は~の体をなしていないという共感の声が。

    また、「あと、『逆に?』全然逆ちゃうし、何をもって逆なんだか……」「いい意味で! いい意味で! も悪い意味にしかなってないですよね笑」など、別の似たようなNG事例を紹介する読者もいました。
    ○不愉快に感じるのはなぜか

    MS Kungさんに、こうなる理由をどう考えているのか聞きました。

    「(本人が)会話をリードしたいんだと思います。基本プライドが高く話をコントロールしたい人が使うイメージですね。失礼なので、本来は目上の人には使ってはいけないワードだと思うのですが」とMS Kungさんは言います。

    しかし、正しく使えば問題ないであろう、「要は~」というフレーズ。不快感を与えるのはなぜなのでしょうか。これも尋ねてみました。

    MS Kungさん: "要は"を使って不快に思われる人は、会話の組み立てをせずに話しているイメージが強いです。その結果、会話を無理にまとめようとして何度も使うのでしょう。

    ポイントをまとめる際に使う言葉であり、会話で何回も出るようなことは通常ないですよね」とのこと。

    逆に、上手に使う人は1回でまとめていて、この部分に注目すれば上手・下手の判断ができます、と見分け方を教えてくれました。

    若手社会人の皆さんは、うまく使えていますか?

    会話の中で”要は“って連呼する人、全然要約できてないことに気づいた方がいいよ— MS Kung @ツインベスト (@ma_Estate) November 7, 2020
    (田中きくまる)

    画像提供:マイナビニュース


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     収入減に会社倒産、投資失敗……コロナを機に無一文となる人が後を絶たない。突然に訪れた無と絶望とはいかほどのものか。もはや他人事とは思えない、日本の現実をリポートする!「明日はわが身」かもしれない!?

    コロナ禍で収入源を失い貯金もごっそり消える地獄

     農薬メーカーで勤続8年目となる前田康二さん(仮名・33歳)は、コロナ禍による会社の業績悪化により貯金をほとんど失ったという。一体、何が起きたのか。

    「研究職ということもあって転勤の可能性がほぼなく、なかには20年以上勤めている人もいた。それを見越して6年前、勤務先の近くである大阪府S市で、2Kの独身者用マンションをフルローン550万円で購入していました」

     しかし4月、前述の事情で営業所が合併され、勤務先は自宅から片道2時間以上かかる場所に移転。そのため家を売らざるを得なくなった前田さんは、住宅ローン残額385万円から売却額230万円を引いた残債155万円と転居費用を支払い貯金をほぼ失った。

    「そのうえ、残業代がなくなりボーナスも15%カット。会社自体の臨時休業が増えたので、その分給与も減りました」

     こうしたコロナ禍での労働環境の変化を余儀なくされ、痛い出費から貯金ゼロに陥るケースは後を絶たない。だが、前田さんのケースまだマシなほうだ。

    ◆突然の雇い止めで収入ゼロ

     製造業の派遣社員として働いていた吉田永哲さん(仮名・28歳)は突然の雇い止めに遭い、収入ゼロの憂き目に。派遣元からも「すぐには次の職場を紹介できない」と言われた。

    「急いで当面の生活費として『緊急小口資金』20万円を借りました。その後派遣元の寮を退去し、2か月間カプセルホテルに寝泊まりしながら求職活動を行いましたが、どこもコロナ禍で求人がなく、その間に貯金50万円がすべてなくなってしまいました」

     そうして無一文になった直後の8月、幸い新たな派遣会社から職を得て復職したが、「また雇い止めを受けたら今度こそ死ぬしかない」と戦々恐々としている。

    コロナ禍による不当解雇にはどう対処する?

     法テラス東京法律事務所の林雅子弁護士はこう話す。

    コロナによる業績悪化を理由に会社が労働者を解雇するには、契約期間の定めの有無にかかわらず、人員削減の必要性や解雇回避の努力義務を尽くすなど、整理解雇の4要件を満たすことが必要とされています。

     しかし、明らかにそれを満たしていないケースが見受けられます。その場合は労働審判を申し立て、地位確認と賃金の支払い請求などの法的措置を取ることも考えられます」

     会社との係争内容にもよるが、解雇通知や告知された際のメールを保管しておくのがベター。また休業補償がないまま勤務先が事業休止になることも最近増えたが「休業支援金、給付金で何とか休業補償並みのお金を手に入れられることもある」とか。

    ◆事が起きたらすぐ相談

     だが実際には、切られて数か月たってからようやく相談に来る人が多いという。その間に困窮し、悪循環が生じる。

     そのため林氏は「法テラスは経済的に余裕のない方に、無料の法律相談を行い、必要な場合には弁護士費用などの立て替え制度があるので心配せず、事が起きたらすぐ相談に来てほしい」と話す。

    弁護士・林雅子氏】
    専門領域は司法ソーシャルワーク。福祉関係者と協力しつつ、生活困窮者や問題を抱えている高齢者などの法的支援に尽力

    <取材・文/週刊SPA!編集部 イラスト/にしやまひろし>

    ―[[コロナで無一文]衝撃ルポ]―


    ※写真はイメージです


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    ゴミ屋敷清掃は究極の「3K仕事」だ。山積みのゴミの中には、しばしば人の排泄物もある。とりわけ尿をペットボトルに入れた「ションペット」は、住人の性別にかかわらず、重度のゴミ屋敷では定番となっている。なぜそんなことになってしまうのか。現場からリポートする――。(連載第2回)

    ■誰に教えられなくてもペットボトルに排尿するようになる

    第1回でゴミの中に「人の大便があった」と記した。便があるのだから、当然「尿」もある。

    トイレがゴミで埋まっている重度のゴミ屋敷の整理(掃除)を行うと、室内で茶色のペットボトルが大量に見つかることがある。ベテランの作業員は“ションペット”と呼んでいる。ゴミ屋敷に住み続けると、誰に教えられなくてもペットボトルに排尿するようになるとは、なんとも不思議な話だと感じる。

    生前・遺品整理を手がける「あんしんネット」の事業責任者で、孤独死現場の第一人者でもある石見良教さんがこう言う。

    「日常化してしまうとトイレペットボトルという感覚になるんでしょうね。家の中に1本見つかれば、普通は100本以上出てきます。私はゴミ屋敷を“戦地”のようなものだと捉え、戦略を練って突撃する気持ちで作業(掃除)に臨んでいます。ションペットも、ある種、爆弾。かつては、このウーロン茶が入っているような茶色のペットボトルを大量に発見しても何かわからず、時にはうっかり踏んでしまって周囲に漏れてしまったり、破裂したりして大変なメにあいました。今はペットボトルを見たら疑いますからね(笑)。ええ、女性が住んでいた住宅でもありますよ」

    ■「一切の思考を停止させて、ほぼ無心で動いている」

    ションペットを発見したら、漏れないように専用のケースに収容して、会社まで持ち帰る。ただし、ゴミの処理作業として中身(尿)を捨てるのは石見さんたちの仕事だ(写真:A~D)。

    ゴミ屋敷の現場で尿を捨てると、臭気でご近所の迷惑になってしまいますから、会社に戻ってから流すしかないんです。1階のトイレで流していると、2階まで臭気があがってきます。これまでの最高記録は1軒に5400本もションペットがありました。もちろんすべてフタを開けて、中身をトイレに捨てました。防毒マスクを着用してやりましたよ」

    誰もが“やりたくない仕事”だ。石見さんもそのような作業にあたる時には「一切の思考を停止させて、ほぼ無心で動いている」という。正常な感覚で務まるものではない。もちろん高額な報酬も、誰かを救うような高尚な目標があるわけでもない。それでも私たちの社会に、このようなゴミ屋敷が多数存在している以上、誰かがその整理を請け負わなければならないのだ。

    それにしても、便やションペットが転がる家――なぜ彼らは“安らげない家”に住んでいるだろうか。

    ■玄関に高さ190センチ程度のゴミ山があって中に入れない

    “家庭不和”が原因とみられるあるゴミ屋敷でも、ションペットが大量に散らばっていた。

    清掃にあたったのは暑い夏の日だった。10人近くの作業員がトータルで5日間かけて作業を行うというレベルの、すさまじいゴミ屋敷。私は1日目の作業に参加させてもらったが、実際の現場を見て、よくこれで生活できていたな、と感じた。

    玄関を開けると、いきなり高さ190センチ程度のゴミ山があって中に入れない。全員でとにかく玄関のゴミ山を排出しようということになった。何層にも積み重なったゴミはカチコチに固まっていて、一人がクワでゴミをかき出し(写真E-1~E-6)、それを皆が引っ越し用のダンボールに投げ込んでいく。バッサーン、ズッドーンと鈍い音がする。滝のように汗が流れ出るが、強烈に汚れた手ではぬぐうこともできず、目にしみた。

    ゴミ山を見ていると、家主が亡くなったのはつい最近だが、ここはもうずっと前から時が止まっていたのがわかる。およそ20年前の週刊新潮や週刊朝日、地下鉄サリン事件を起こす前のオウム真理教が載った新聞(写真F)など、ゴミ山下方の内容物は1995年近辺の物が多い。

    ■家主の息子と血のつながらない後妻という2人の共同生活

    「よっぽど地元愛が強いんだなー」

    作業員が横浜FCの応援グッズを見て口にする。そうなのだ。タオルや旗、人形、パンフレットなど多岐にわたる応援グッズが大量に出てくる。一度も開封されていない、梱包されたままの応援グッズも多い。

    この家は、複雑な家庭環境だった。家主は結婚して2人の息子をもうけた。一人は養子になって他家へ行き、もう一人の子供と妻との3人生活を送るものの妻が病死。その後、家主は今から30年前に再婚をした。しかしまもなく家主が亡くなる。家主の息子と、血のつながらない後妻が残されたわけだ。ちょうどこの頃からゴミがたまり始めたようだ、と石見さんが分析する。

    「生活圏が完全にふたつに分かれています。ゴミから判断すると、一階が後妻さんのエリア、2階が息子エリア(写真G)です」

    そして息子エリアから大量のションペットが見つかったのだった。

    ■高学歴で大手企業に勤めていた人の家もゴミ屋敷となる

    家庭不和がなぜゴミ屋敷につながるのだろうか。

    「“家”の共同体意識がなくなり、常に自分、個だけの動きとなったのだと感じます。誰とも関わりを持たない、持ちたくない、ゴミをため込むことにより他を寄せ付けず、威嚇するのです。私は“ゴミシェルター”と言っています」(石見さん)

    自分を守るゴミシェルター。本人にとっては自分のつくりあげた作品であり、さらに強固な物に仕上げたいという心理が働いているように思える、と石見さんが補足する。

    居住人にとってゴミはゴミでなく、ゴミこそが自分を守ってくれる唯一のアイテムということかもしれない。

    このようなゴミ屋敷に住む人物像をあなたはどう想像するだろう。さまざまなケースがあるが、実は意外にも、高学歴で大手企業に勤めていた人の家がゴミ屋敷となってしまうケースが少なくない。

    ■「喪失」を代償的に埋め合わせようと物をため込む

    九州大学病院精神科の中尾智博教授によると「喪失体験」がゴミ屋敷化へのきっかけになりやすいという。

    「子供時代なら両親の離婚や虐待、学校でのいじめ、成人してからなら死別や失業、離婚などが引き金になりやすい。私が診療した限りでは、半数以上の人に何かしらのきっかけがあります。いろいろな形で失ってしまった“体験”を代償的に埋め合わせる行為として物をため込むのです」

    10月下旬、私は特異な孤独死現場にいた。近隣が「異臭」に気づき、管理人が踏み込むと、室内はゴミ屋敷で、その中で住人が亡くなっていたのだ。見つかる3カ月ほど前に死亡していたのではないかと推察されている。

    室内に入ると、廊下に人サイズのシミがあった。そこで亡くなったと思われる。

    この家は、これまでの自分が見聞きし、片付けていた家と何かが違った。ゴミはゴミ山でも、山の中身がきちんと整理されているのだ。

    ■きれいに洗われた豆腐パックが何十個と積み重ねてあった

    居住者はある大企業に勤めていたらしい。会社で部署異動や役職が代わるたびに、その年度を付箋に記している。例えば<1990年・××部部長>といった具合に、付箋を貼った自分の名刺をきれいにファイリングしているのだ。押し入れの中にはシャツ購入の際の空箱を利用して、「ネクタイ」「替えボタン」というようにこれまた付箋つきで分類された箱がずらりと並んでいる。しかも1~16までの番号順になっているのだ。

    会食で利用したのだろうか、自分が利用したお店の箸袋もスクラップブックに並ぶ。

    仕事関係の物以外にも、台所には豆腐パックがきれいに洗われて何十個と積み重ねてあり(写真H)、空き瓶は洗った後に透明なケースに収納されていた(写真I)。2リットルペットボトルは中がきれいに洗われ、その中にはビニール袋がくるくるとまるまって収まっている(写真K)。

    ■物があふれて生活できなくなる「ためこみ症」という病気

    醤油などの調味料、油類などは、牛乳の紙パックを半分にカットしたものをかぶせて、「醤油さし」などと書かれた付箋が貼ってある。醤油も塩も油も、パッケージのままなら付箋は必要ない。なぜわざわざ見えないように箱をかぶせ、その上から付箋を貼るようになったのだろうか。

    中尾教授に写真を見せながら尋ねると、「診療していないため、確実なことは言えませんが」と前置きした上で、

    「もともとの性格はかなり几帳面で、やや度が過ぎている印象も受けますね。極度の几帳面に、『ためこみ症』を併発した可能性があるでしょう」

    そう、家に物があふれて生活できなくなる、「ためこみ症」という病気があるのだ。(続く。第3回は11月9日配信予定)

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    笹井 恵里子(ささい・えりこ)
    ジャーナリスト
    1978年生まれ。「サンデー毎日」記者を経て、2018年よりフリーランスに。著書に『週刊文春 老けない最強食』(文藝春秋)、『救急車が来なくなる日 医療崩壊と再生への道』(NHK出版新書)、『室温を2度上げると健康寿命は4歳のびる』(光文社新書)など。

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    ペットボトルの中身はウーロン茶ではない。


    (出典 news.nicovideo.jp)


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