社会生活まとめ

あなたが知りたい生活まとめの今話題になっている情報を丁寧に説明している特別なサイトです。なおかつ、有益となる生活まとめのオリジナル情報も披露しています。今すぐご覧ください。

    <

    2020年02月

      このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

    (安田 峰俊:ルポライター

    JBpressですべての写真や図表を見る

     昨年(2019年12月に中国武漢市で発生した新型コロナウイルスCOVID-19は、中国政府の懸命の抑え込みにもかかわらず流行が内外に拡散。2月なかばからは日本国内で感染経路が判然としない感染者が続々と見つかるなど、すでに日本も流行地に飲み込まれつつある。

     COVID-19については、中国の習近平政権が事態をおおやけにした1月20日すぎから囁かれている噂がある。すなわち、このウイルスは人為的に作られたもので、武漢市に設けられた世界レベルバイオ研究施設「武漢ウイルス研究所」から流出した“バイオ兵器”であるという説だ。同研究所は人民解放軍と関係が深いともみられている。

    ・・・もっとも、この説はまず事実ではないと考えていい。たとえば世界で最も権威がある査読制の医学雑誌のひとつ『The Lanset』が2月19日に発表した「COVID-19と闘う中国の科学者、公衆衛生専門家、および医療専門家を支援する声明」を読むだけでもそれは明らかだ。

     この声明は、COVID-19が人為的に作られたとする説を、恐怖とデマと偏見を広めるだけの「陰謀論」だと強く非難し、ウイルスが野生生物に由来することを論じた学術論文のリンクを多数提示している。

     この問題は高度に専門的な分野なので、(私を含めた)素人は学術的知見を尊重して判断をおこなうべきだろう。すくなくとも2月23日現在において、COVID-19がバイオ兵器であることを示す有力な根拠は見つかっていない。

    「バイオ兵器」説のソースは怪しい

     そもそも、COVID-19バイオ兵器説に初期に言及したのは、統一教会系のアメリカの新聞『ワシントンタイムス』(有名な『ワシントンポスト』とは別)や、アメリカ亡命中の中国人大富豪・郭文貴の自前のメディア『GUO MEDIA(郭媒体)』などだった。

     さらに2月上旬から熱心にこの説を伝えたのが、中国共産党と対立する新宗教法輪功系の『大紀元』『新唐人』といった媒体である。

     統一教会法輪功はいずれも反共的な政治色の強い新宗教で、必ずしも客観的に正確な情報を出すとは限らない。また、郭文貴は2017年YouTubeを通じて中国共産党高官のスキャンダルを次々と暴露して話題になった人物だが、その情報が虚々実々なのは関係者の間では有名だ。しかも2018年に入るころから「ネタ切れ」ゆえの飛ばし情報がいっそう増えている。

    (なお、私は2017年12月ニューヨークで郭文貴本人に会ってインタビューをおこなったほか、2018年5月から翌年1月までは『SAPIO』誌上で郭文貴の連載を編訳していた。詳しくは拙著『もっとさいはての中国』をお読みいただきたい。)

     いずれにせよ、COVID-19のバイオ兵器説はかなり怪しいメディアばかりが出所で、情報の受け手のリテラシーが問われる試金石だとすらいえる。日本ではそうしたソースをもとにバイオ兵器説を肯定的に論じる政治家ジャーナリストが何人かいるが、彼らの名前はよく覚えておいたほうがいいだろう。

    陰謀論を必死で否定する不思議

     もっとも、世間の陰謀論には2種類がある。すなわち「アポロは月に行かなかった」「東日本大震災は未知の地震兵器のしわざ」といった完全に荒唐無稽なトンデモ説と、「ケネディの暗殺者は複数犯だった」「オウム真理教北朝鮮と協力関係があった」など、すくなくとも状況証拠としてはつじつまが合う部分があったり、当事者の証言などが出ればひとつの解釈として検討可能だったりする仮説のふたつだ。

     正直なところ、私は今回のCOVID-19のバイオ兵器説について、当初は前者の立場だったが、最近はすこしだけ後者に傾いた。つまり陰謀論である点は揺るがないとはいえ、話に「尾ひれ」がつくに至ったなんらかの元事情くらいは存在するかもしれないと想像するのだ。

     理由は、他ならぬ中国側が妙に、バイオ兵器説やウイルス漏洩説の否定に躍起になっているからである。

     たとえば2月2日、党機関紙『人民日報』の傘下紙『環球時報』は、アメリカバイオ兵器説を主張していた上院議員のトム・コットンの言動に猛烈に反論する記事を掲載。さらに数日後にもバイオ兵器説を否定する内容の長文の社説を掲載した。

     もっとも、1~2回くらいデマを否定するだけならば理解ができる話だ。むしろ気になるのは、その後の動きである。やがて2月15日前後に、中国ではなぜか武漢ウイルス研究所やバイオ兵器にかかわる話題が妙に増え、当局の影響が強いメディアが必死で火消しに回る光景がしばしば見られたのだ。

     仮に荒唐無稽なトンデモ説ならば、最初にガツンと1回否定したあとは放置して一笑に付せばいい。なのに、それをスルーできずに神経質に潰して回る様子が、どうも不自然さを感じさせるのである。

    真の感染者第1号についての噂

     たとえば2月なかばには「新型コロナウイルスの第一の感染者」とされる人物の名前がネット上で囁かれる騒ぎがあった。

     フランスの政府系国際放送局『ラジオフランスアンテルナショナル』中国語版によると、この人物は武漢ウイルス研究所に所属する「黄燕玲」という名前の女性研究員で、実験室での研究中にウイルス漏れ事故により感染死。遺体を火葬する際に葬儀関係者にウイルスが感染していった――、と噂されていたという。

     また、中国国内のネットユーザーは武漢ウイルス研究所のホームページ上に黄燕玲の名前が見られたにもかかわらず、なぜか細かいプロフィールが削除されていることも確認している。黄燕玲は2012年に同研究所の修士課程に入学した人物だったのだ(中国でこの手の研究所の研究員は本来、修士課程入学者でもそのまま同じ研究所で勤務を続ける例が多い)。

     いっぽう、北京の夕刊紙『新京報』が2月15日夜に武漢ウイルス研究所研究員の石正麗と陳全姣に対しておこなった電話取材では、2人はともに黄燕玲という名の研究員の存在について「把握していない」と説明。反面、「現時点では研究所関係者で誰ひとり新型コロナウイルス肺炎に感染していない」と回答していた。

    異常にナーバスな武漢ウイルス研

     さらに奇妙なのはここからだ。武漢ウイルス研究所は2月16日に声明を発表し、前日の石正麗たちの証言をひるがえす形で、黄燕玲が「2015年に」修士課程に属し、バクテリオファージ溶解素の機能及び抗菌広域スペクトルを研究分野とする研究員だったことを認めたが、彼女は他の省ですでに職を得て武漢には戻っていないとした。

     武漢ウイルス研究所からのデマ訂正メッセージは、あまりにも素早く出されたうえ、中国国内における報道の扱いも大きい(例えば2月17日には『中国網』日本語版で、日本語に訳された内容まで出ている)。中国の報道をウォッチし慣れた者の目にはかえって不自然な印象も与えなくもない。

     すくなくとも、当局が武漢ウイルス研究所に疑いを持たれることにかなりナーバスであることはわかるだろう。

     ちなみに研究所が2月16日に出した声明は「感染対策の重要な時期におけるデマは、当方の科学研究活動を強く妨害した。当方は法に基づき法的責任を追及する権利を留保する」といった文言で締めくくられており、ずいぶんものものしい雰囲気である。

    なぜか生物災害防止分野を諜報機関へ

     さらに、これに先立つ2月14日には、習近平トップを務める中央全面深化改革委員会の会議上でも動きがあった。

     習近平が講話のなかで、バイオセーフティ(バイオハザード [=生物災害] の防止対策)関連の法整備と、バイオセーフティ分野を国家安全部の管轄下に置くように講話をおこなったのだ。国家安全部は主に対外諜報を担うインテリジェンス機関であり、ずいぶんきな臭いところにバイオ研究機関の舵取りを任せることになったのである。

     習近平はなぜわざわざ、COVID-19についての陰謀論が流れる時期にこんなことを言いはじめたのか。中国内外のネットユーザーを中心に、不思議がる声は小さくない。

    別の研究所がCOVID-19の発生源?

     こうした騒ぎの極めつけは、華南理工大学生物科学・工程学院教授の肖波涛が2月6日、国際的な学術情報シェアサイト『Research Gate』上に投稿した「新型コロナウイルスの考えられる原因」と題するレポートにまつわる顛末である。内容は今回のCOVID-19の発生源が武漢市内の海鮮市場であるとする従来の通説に疑義を呈したものだ。

     今回のウイルスコウモリが宿主とされるが、肖のレポートによれば、武漢にはコウモリを食べる習慣がなく海鮮市場コウモリを取引していた形跡もない。おそらくその原因は海鮮市場からたった280メートルの距離にある「武漢市疾病予防コントロールセンター」であろうという。

     レポートによれば、このセンターは動物実験を目的に、湖北省で155匹、浙江省で450匹のコウモリを捕獲していた。捕獲に携わる研究員は2017年から2019年にかけてさまざまなメディアの取材を受けており、そのなかで、捕獲の際にコウモリの血液を浴びたことがあり、感染症の危険性があることから2週間の自主隔離をおこなった経験があること、さらに別のときにはコウモリの尿を浴び、やはり自主隔離をおこなったことなどを述べていた。

     ゆえに肖は、武漢市疾病予防コントロールセンターから、こうしたコウモリにかかわるサンプルや汚染物質が適切ではない形で遺棄されたことが、今回の新型コロナウイルス発生の真の原因ではないかという仮説を立てたのである。

    発表者は失踪、レポートは削除

     もちろん肖のレポートは『Research Gate』上の投稿に過ぎず、専門家による査読を経た学術論文ではない。現在はCOVID-19について、全世界でかなり怪しげな論文やレポートの発表が横行しており、肖のレポートを無批判に信じることは危険である(そもそもCOVID-19がバイオ兵器だとする説も、インドの研究者による粗雑な論文が根拠のひとつとなったものだ)。

     ただ、現在までにほぼ確定したCOVID-19の特徴――。すなわち、「人為的に作られたウイルスでは“ない”」「コウモリが宿主だったとみられる」「人口1100万人の大都市・武漢のほぼ中心部(漢口)に突然あらわれた」といったファクターを合理的に説明するうえでは、肖レポートの仮説はかなり説得力がある。

     野生のコウモリを捕獲して実験をおこなう機関が市内にあったから、天然物のウイルスであるCOVID-19が、農村部や近隣の小都市を経ずにいきなり大都市のどまんなかに出現することになったのだ。

     もっとも香港や韓国・ドイツなどの各メディアによると、論文発表者の肖はすくなくとも2月15日ごろまでに連絡が取れなくなり、該当のレポートも『Research Gate』から削除されてしまったようだ。

     この時期はちょうど、上記の「真の第1感染者」デマが生じたり、習近平バイオセーフティ関連の講話をおこなった時期と一致する。もしかすると中国当局が異常なほどセンシティブになっているのは、荒唐無稽なバイオ兵器説が広まると困るからではなく、武漢市疾病予防コントロールセンターの実験廃棄物からウイルスが漏れてバイオハザードに至ったという、COVID-19の「真の裏事情」を知られたくないからかもしれない。

    フェイクニュースに騙されないために

     もっとも、仮に肖レポートの推測が正しかったところで、中国共産党の支配体制が崩壊でもしない限り、真実は永遠に明かされることはない。現在もっと重要なのは、すでに日本社会をも飲み込みつつある未知のウイルスの性質をより正確に理解して適切な警戒心を持ち、感染の予防と社会混乱の阻止に務めることだ。

    「正しく理解し正しく怖がる」行為とは、マスク着用や手洗いの徹底、医療機関のキャパシティへの配慮や感染者への差別の抑制といった部分のみにとどまらず、明らかに事実とは異なる(しかも特定の宗教的信念や政治的イデオロギーに基づいて流布されている)フェイクニュースの拡散に加担しないことも含まれている。

     今後も混乱が予測される情勢だからこそ、可能な範囲で冷静に対処していきたいところだ。

    [もっと知りたい!続けてお読みください →]  日本超えた韓国の感染者、背景に新興宗教信者の暴挙

    [関連記事]

    「ノージャパン」に新型肺炎で全役員辞表まで

    新型コロナウイルスは生物兵器になり得るのか?

    中国・武漢市の病院で患者のための薬を用意する看護師(2020年2月16日、写真:AP/アフロ)


    (出典 news.nicovideo.jp)


    <このニュースへのネットの反応>

    【最新 注目情報 新型コロナ「バイオ兵器説」の裏に隠された真実とは】の続きを読む

      このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

     中国メディア・今日頭条は20日、「日本の新型コロナウイルス感染状況は、われわれより深刻になりうるのか」とする記事を掲載した。

     記事は、クルーズダイヤモンドプリンセス号の感染者を加えると、日本国内の新型ウイルス感染者数がすでに700人を超えていることを紹介したうえで「日本の感染状況はさらに深刻化する可能性がある」との見方を示した。そして、「深刻化」というのは必ずしも感染者数の爆発的な増加ではなく、ウイルス感染拡大が影響する範囲や時間が大きく広がる恐れがあるということだとし、その要因を3つ挙げて説明している。

     まず1つめは、日本が中国のように厳格な隔離措置を取ることができない点を挙げた。中国では湖北省武漢市などでトップダウンによる急速な街の封鎖が行われたが、日本にはこれを実現する条件が備わっていないとし、東京のような大都市を封鎖することになれば日本全国のあらゆる活動がストップする可能性が高いこと、そして、日本は明治維新以降西洋の「民主」と「自由」の思想に染まっており、中国式の街の封鎖は人権の侵犯と考える人が少なくないことなどに言及した。

     2つめは、日本政府の行動力が弱いこととしている。日本は戦後に米国の影響のもとで三権分立の体制を作りあげ、首相は行政の長として大きな権力を持つ一方で、さまざまな施策についていちいち議会の批准を得なければならないために効率が下がり、特に一刻を争うような重要な時期には低効率さが大きな足かせになるとしている。

     そして3つめは、夏に開催予定の東京五輪の存在だ。開幕まであと5カ月に迫るなか、日本は東京五輪の開催に向けて全力を注いでおり、ウイルス感染拡大による延期や中止などという判断は「できない、したくない、してはならない」という姿勢でいると紹介。このため、現状でも五輪に関連する様々な準備活動は計画通り進められているとする一方で、この状況が感染拡大を加速させる要因になりかねないと論じた。

     傍から見れば非常に強引な都市全体の封鎖、さらには10日足らずでの病院建設など、今回のウイルス感染拡大にあたり、中国は「とうてい中国にしかできないこと」をいくつも繰り出してきた。これをそっくりそのまま学ぶことは不可能だが、緊急事態における行動力の強さ、大胆さという点は、しばしば動きが鈍い、遅いと評される日本も参考にすべきなのかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

    日本のウイルス感染状況は、わが国よりひどいことになる?=中国メディア


    (出典 news.nicovideo.jp)


    <このニュースへのネットの反応>

    【海外反応 日本のウイルス感染状況は、わが国よりひどいことになる?=中国メディア】の続きを読む

      このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


     韓国衛生機関の情報によりますと、現地時間25日午後4時から26日午前9時までに、新たに新型肺炎患者が169人確認され、合計感染者1146人、そのうち、11人が死亡したことが明らかになりました。11人目の死亡者はモンゴルから来た36歳の男性で、韓国で初めての外国人死亡病例となっています。
     文在寅ムン・ジェイン大統領は25日、感染を抑制するために手段を尽くす姿勢を示しました。(ヒガシ CK)

    韓国衛生機関の情報によりますと、現地時間25日午後4時から26日午前9時までに、新たに新型肺炎患者が169人確認され、合計感染者は1146人、そのうち、11人が死亡したことが明らかになりました。11人目の死亡者はモンゴルから来た36歳の男性で、韓国で初めての外国人死亡病例となっ...


    (出典 news.nicovideo.jp)


    <このニュースへのネットの反応>

    【新着情報 韓国の新型肺炎患者 新たに169人増】の続きを読む

      このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

     人間以外の生物や無生物を人間の姿に見立て「萌え」と結びつける行為を「萌え擬人化」といい、これまで様々なものが萌え擬人化されたが、中国人には受け入れられないようなものもあるようだ。中国メディアの新浪は、新型コロナウイルスの萌え擬人化コロナちゃん」について紹介する記事を掲載した。実際は日本人が萌え擬人化したわけではないようだが、「日本が萌え擬人化した」と記事は誤解したうえで伝えている。

     記事はまず、日本の二次元文化について「いつでもどこでも漫画やアニメの要素が見られる」と紹介。中国でも最近では「萌え擬人化」がそれほど珍しいことではなくなっているものの、日本のすごい所は「否定的な、悪いもの」まで萌え擬人化することだという。

     その一例が「日本鬼子」や「小日本」だと記事は指摘。これらの言葉は日本人に対する侮蔑を意味する中国語だが、「日本人は意味も知らず、単にかわいい感じというだけで、萌え擬人化してしまった」と驚きと共に伝えた。そして、日本の若者は中国を侵略した歴史を忘れてしまったのだと嘆いてもいる。

     とはいえ、記事の中国人筆者をさらに驚かせたのは「新型コロナウイルスさえも放っておかなかったこと」だという。日本は中国に次いで感染者の多い国であり、今年はオリンピック開催を控えているにもかかわらず、日本人は「新型コロナウイルスを萌え擬人化した」と主張。中国のネットユーザーからは「日本人を止められるものは何もない」などの意見が出ていると記事は伝えた。

     記事は、萌え擬人化ウイルスをある程度美化することになり、現実の世界では人類に対する危険度が非常に高く、正常な生活に大きな影響を与えていると指摘。醜く描かれているならまだ受け入れられるが、かわいく描かれているため「全く受け入れられない」としている。

     記事では日本が新型コロナウイルスを萌え擬人化したと主張しているが、「コロナちゃん」の起源は日本ではなく海外のインターネット掲示板のようで、筆者は誤解しているようだ。いずれにしても、新型コロナウイルス現在進行形で中国全土に多大な影響を与え、毎日100人以上の死者が出ており、新型コロナウイルスの萌え擬人化は、実際に被害を受けている人からすればとても受け入れられたものではないだろう。新型コロナウイルスの問題が早く収束することを願うばかりである。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

    新型コロナウイルスを擬人化だと? 「受け入れられない」と怒り=中国メディア


    (出典 news.nicovideo.jp)


    <このニュースへのネットの反応>

    【注目情報 新型コロナウイルスを擬人化だと? 「受け入れられない」と怒り=中国メディア】の続きを読む

      このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

    怒る男性Image Source/istock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

    学校でトラブルを起こした少年に対し、手荒な行動に出た職員。少年は病院で「頭蓋骨が折れ脳内出血を起こしている」との診断を受けた。

    ■学校でトラブル発生

    米国・フロリダ州に、問題を抱えた子供たちの更生を助ける目的で運営されている学校がある。

    そこで、2月11日トラブルが発生。昼食の時間に「態度が悪い」と注意された男子学生(12)が別室に行くよう指導されたが、その際にスタッフのひとりともめて激しい口論が勃発したというのだ。

    関連記事:心霊スポット巡り中に少年6人が暴れ逮捕 「取り憑かれた?」「幽霊より怖い」との声

    ■スタッフによる暴行

    口論がヒートアップした結果「もみあいになった」というふたりだが、うち少年の動きを封じようとしたスタッフは体重が約136キロもある巨漢で、約45キロの少年が太刀打ちできる相手ではなかった。

    つい本気になったスタッフは勢いあまって少年の体を持ち上げ、頭から床に落としてしまったといい、その直後に少年は体調不良を訴え嘔吐しはじめたという。


    関連記事:少年グループが女子校を襲撃 暴行の実態に「北斗の拳の世界?」と絶句広がる

    ■頭蓋骨骨折に脳内出血も

    嘔吐を繰り返し、何度か失神したというこの少年。しかし学校関係者は保護者に連絡するどころか通報も怠り、しばらく少年に付き添い様子をみたあとスクールバスに乗せ帰宅させた。

    少年は翌日も体調不良が続いたが、親に事情を伝えておらず、「きっとインフルエンザだろう」と考えた親は様子をみていたとのこと。

    しかし、なかなか回復しなかったため、病院に連れて行ったところ「頭蓋骨が折れている」「脳が出血しており硬膜下血腫が2か所認められる」という診断を下されたという。

    関連記事:「背中にチーズ」入れられた13歳少年が死亡 「苦しさ極まる」最期に絶句

    ■ついに逮捕者も

    この件にかかわったとされるスタッフ全員がすぐに停職処分を受け、責任者については「少年の体調不良も含め、すべてを知っていながら通報を怠った」として逮捕された。現在も取り調べが続いており、「これから逮捕者が増える可能性は高い」と警察は発表している。

    学校スタッフによる行き過ぎた行為があったようだが、昼食時になぜこのようなトラブルに発展したのかなど詳細は伏せられている。

    ・合わせて読みたい→いじめに耐え兼ねた少年が反撃 停学処分になるも母は「これでいい」

    (文/しらべぇ編集部・マローン 小原

    12歳少年が巨漢の学校職員ともみ合い 頭蓋骨を折る大ケガ


    (出典 news.nicovideo.jp)


    <このニュースへのネットの反応>

    【【衝撃】12歳少年が巨漢の学校職員ともみ合い 頭蓋骨を折る大ケガ】の続きを読む

      このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

    イランの司令官が米軍に殺害され、あわや戦争という事態になった。駿台予備学校の世界史講師の茂木誠氏は「複雑な中東問題を理解するには、日本の皇室の歴史を理解するといい。たとえば日本とイランには多くの共通点がある。西欧的な価値観イランを理解することはできない」という――。

    ■中東を知るには、まず日本の歴史を知るべし

    2019年は「令和」改元と天皇の代替わりにともなう一連の行事があり、天皇の存在が国の内外で大きくクローズアップされた年でした。もう一度、日本の歴史を学び、天皇の存在について考えてみようと思った方も多かったと思います。

    2020年は、中東の大事件で幕が開けました。イラン革命防衛隊の対外謀略機関「コッズ部隊」を率いるスレイマニ司令官が、訪問先のイラク・バグダードで米軍の無人偵察機による爆撃で殺されたのです。イランは米国に対する報復を宣言し、トランプ政権は報復には報復で応えると牽制しました。

    中東問題は複雑でよくわからないイスラム教徒の行動が理解できない、という日本人は多いのですが、実は日本の皇室の歴史についてある程度、理解していれば、イスラム教徒、特にシーア派の論理もたやすく理解できるのです。

    ■「大臣」蘇我宗家を打倒し、皇統を維持した日本

    皇室の歴史を振り返ると、その断絶の危機も何度かありました。その最大の危機は6世紀末から7世紀前半の飛鳥時代、「蘇我氏の専横」と呼ばれる時代です。

    「大臣」(財務大臣)を世襲して最大勢力を誇った豪族・蘇我氏。蘇我馬子は娘を歴代天皇に嫁がせ、意に沿わない崇峻(すしゅん)天皇を暗殺。蘇我入鹿(いるか)は聖徳太子の子・山背大兄王(やましろのおおえのおう)を一族もろとも攻め滅ぼしました。

    皇統断絶の危機を感じた中大兄(なかのおおえの)皇子は中臣鎌足(なかとみのかまたり)らと謀議の末、蘇我氏打倒のクーデタを決行します。645年、朝鮮半島からの朝貢の使者を迎える式典に蘇我入鹿が出席。国書の読み上げ中に入鹿を殺害する計画でしたが、実行メンバーが緊張のあまり躊躇しているうちに馬子が異変に気付いたため、中大兄が最初に入鹿に斬りつけます。

    血を流しながら入鹿が天皇(皇極女帝、中大兄の実母)に向かい、「私に何の罪がありましょうや」と問うと、中大兄は「入鹿が皇位を奪おうとしたからだ」と答えます。入鹿はとどめを刺され、その遺体は大雨の降る中庭に投げ捨てられました。

    もし中大兄が剣を抜くのをためらっていたら、入鹿が逆にクーデタを制圧して大粛清を行い、自らが即位礼を行い、蘇我王朝の成立となっていたかもしれません。

    三種の神器も蘇我氏の手に渡り、蘇我入鹿は編纂中だった『天皇記』『国記』を都合のいいように書き換えていただろうことは、『世界史で学べ 超日本史』に記載したとおりです。しかし皇子たちは山中へ逃れ、その後も長く抵抗して「蘇我王朝」の打倒を呼びかけ、一定の支持を得ていたことでしょう。

    ■「軍司令官」ウマイヤ家が台頭し、カリフになった中東

    これと同じことが、同じ時代の中東で起こっていました。

    ムハンマド唯一神アッラーの掲示を受け、イスラム教を開いたのが西暦622年。聖徳太子(厩戸王)が没した年でした。預言者ムハンマドは男子を失っていたため、教団指導者(カリフ)の地位は従弟で娘婿であるアリーに継承させました。ところが軍司令官のウマイヤ家が台頭し、661年にアリーが暗殺されると、カリフの地位についたのです。つまり、ウマイヤ家というのは蘇我氏です。

    アリーの子のフサインはウマイヤ家打倒を掲げて挙兵しますが、カルバラーの戦い(680年)で一族とともに攻め滅ぼされました。しかし息子の一人が生き残り、アリーの「皇統」を伝えてウマイヤ朝の打倒を呼びかけたのです。激しい弾圧を受けながらもこの一族は12代続き、指導者は「イマーム」と呼ばれ、その支持者はアリーの党派(シーア)と呼ばれました。これが「シーア派」の始まりです。

    シーア派最大の祭りはアシュラー祭です。これはカルバラーの戦いにおけるフセインの殉教を芝居で再現し、その死を悲しんで喪服でパレードするものです。自分の背中を鞭打ちながら、フセインの痛みを追体験する男たちもいます。1300年前の出来事を、昨日のことのように嘆くのです。

    ■後継者争いから生まれた「シーア派」と「スンナ派」

    他方、ウマイヤ朝の側も権力の正当性を示すため、別の論理を考えました。カリフの地位は血統によるのではなく、神の啓示『コーラン』と、ムハンマド時代の慣習法(スンナ)を遵守することにあり、という主張です。これがスンナ派スンニ派)の始まりで、アラブ世界ではイスラム教徒の多数派です。

    イスラム化する前のイランには、ササン朝ペルシアという国がありました。ゾロアスター教拝火教)を国教とし、ローマ帝国と互角に戦ってきた大国です。しかし内紛で疲弊したところでアラブ軍に攻め込まれ、崩壊しました。

    最後の王ヤズデギルト3世はシルクロード経由で唐の長安に亡命し、そのまま亡くなります。この前後に多数のイラン人が唐へ亡命し、ゾロアスター教キリスト教ネストリウス派(景教)を中国へ伝えました。彼らの一部はこちらも『世界史とつなげて学べ 超日本史』でも書いたように、日本にまで到達していた可能があります。

    聖徳太子伝説に「母が観音菩薩を受胎し、太子を産んだ」、「厩(うまや)の入り口で生まれた」、など聖書のキリスト降誕と同じモチーフが語られるのは、景教の影響と考えれば説明がつきます。

    ■国難に爆発的なパワーを発揮するイラン人

    さて、王統が途絶えたササン朝ですが、じつは唐に亡命したヤズデギルト3世の王女シャフルバヌーがアラブ軍の捕虜となり、アリーの子フサインの妃となったという伝承があります。カルバラーの戦いでウマイヤ家に殺された殉教者、イマーム・フセインです。ということは、シーア派の指導者(イマーム)たちはササン朝と血縁がつながっているということになります。

    繁栄の頂点を極めながら、老木のように倒されたササン朝ペルシアの無念。その血を受け継ぎながら、イスラム世界の異端として弾圧を受け続けたシーア派のイマームたちの無念。イラン人がシーア派のイマームを礼賛するとき、その視線の向こうにはササン朝ペルシアの栄光を見ているのです。

    ササン朝の国教だったゾロアスター教では、世界を光の神アフラ・マズダと闇の神アーリマンの闘争の場ととらえ、最終決戦で光の神が勝利して全人類を裁く(最後の審判)と説きます。シーア派では、このときお隠れになっている最後のイマームが再臨し、正義が実現すると考えます。

    善悪二元論、殉教者の礼賛、最後の審判の待望――これらの思想はイラン人のメンタリティに深く刻み込まれ、とくに国難に際しては爆発的なパワーを発揮します。

    ■スレイマニ司令官の「コッズ部隊」は世界シーア派革命の推進機関

    1979年イラン革命は、時の王政が進めた新自由主義的経済政策が生み出した経済格差への不満を背景に、国王パフレヴィー2世を操る米国を「悪魔」と断じたシーア派の法学者ホメイニの呼びかけで始まりました。

    ホメイニは超法規的な最高指導者、「イマームの代理人」として革命を指導し、隣国とのイランイラク戦争では「殉教者」を募集し、革命防衛隊を組織しました。イラン人の多くの家庭にはこの戦争で犠牲となった家族の記憶が生々しく残っています。

    カシム・スレイマニも殉教者を志願した若者の一人で、サダム・フセインイラク軍を相手に軍功を重ね、対外謀略を専門とするコッズ部隊の司令官に抜擢されました。シーア派イランで圧倒的ですが、隣国イラクでも人口の約半数を占め、ペルシア湾岸諸国シリアレバノンまで広がっています。

    これらの国々ではスンニ派政権のもとで、あるいは弾圧され、あるいは政治的権利を奪われてきました。スレイマニのコッズ部隊はこれらの国々に潜入し、シーア派の民兵組織を訓練し、武器を提供し、スンニ派政権の転覆を図るのが任務です。世界シーア派革命の推進機関なのです。

    ■日本との類似性、「水戸学」と幕末維新のエネルギー

    日本では皇統は維持されましたが、中臣鎌足を祖とする藤原氏や、武家政権が天皇の政治権力を奪いとりました。そのなかで、後鳥羽上皇後醍醐天皇のように天皇親政に戻そうとする動きが何度かありました。

    日本史を、天皇を支える「忠臣」と、天皇を無力化する「逆臣」との抗争として描くのが水戸学です。徳川御三家で、「水戸黄門」とも呼ばれた水戸光圀が刊行を命じた『大日本史』に流れる歴史観です。

    水戸学の完成者・藤田東湖は、「尊皇」という大義のために殉教する美しさを説き、幕末の志士たちに大きな影響を与えました。ペリー来航という国難にあたり、倒幕運動、明治維新のエネルギーを生み出したのは、まさに水戸学でした。

    同時に、目的が正しければ結果は問わない、「悠久の大義」に生きよ、というファナティックな思想は、昭和恐慌期に拡大再生産され、天皇を長とする世界統一、「八紘一宇」の実現を説く日本版世界革命論に昇華し、ついに対米開戦と神風特攻、4年後の亡国に帰結したのです。

    ■西欧的価値観でイランを理解することはできない

    スレイマニ司令官は殉教を覚悟していたでしょうし、彼の棺に付き従う喪服の群衆の姿は、カルバラーの悲劇をいたむアシュラー祭の行進そのものでした。強大な米軍に対して、決死隊が次々に送り込まれ、「殉教者」が増えていく。

    誤解を恐れずにいえば、それによってイマームの再臨が早まる、と彼らは考えているかもしれません。ヒューマニズム、合理主義などの西欧的な価値観イランを理解することはできません。70年前に石油の禁輸で日本を追い詰め、対米開戦させた教訓から、米国はほとんど何も学んでいないようです。

    ----------

    茂木 誠(もぎ・まこと
    駿台予備学校講師
    東京都出身。駿台予備学校、ネット配信のN予備校大学入試世界史を担当。東大・一橋大など国公立系の講座を主に担当。世界史の受験参考書のほかに一般向けの著書として、『経済は世界史から学べ!』(ダイヤモンド社)、『世界史で学べ! 地政学』(祥伝社)、『世界史を動かした思想家たちの格闘』(大和書房)、『ニュースの"なぜ?"は世界史に学べシリーズ(SB新書)、『世界史とつなげて学べ 超日本史』(KADOKAWA)など多数。個人ブログもぎせかブログ館」で時事問題について発信中。

    ----------

    ※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Grigorev_Vladimir


    (出典 news.nicovideo.jp)


    <このニュースへのネットの反応>

    【海外反応 アメリカ人が理解できないイラン人と日本人の意外な共通点】の続きを読む

      このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

    ビートたけし

    15日に放送されたTBS系情報番組『新・情報7daysニュースキャスター』にビートたけしが出演。番組冒頭のトークで、花粉症が本格化してきたことに触れた。

    ■「花粉症なんか相手にされてないね」

    安住紳一郎アナが、「花粉症も始まってきましたね」と話を振ると、たけしは「花粉症なんて相手にされてないね」と即答。続けて「コロナウイルスばかりで…花粉症なんていったらどうでもいいよみたいなね」と語った。

    世間がコロナウイルスの影響で、他人の行動に敏感になっていることから「一番可哀想なのは、咳してる人だよね。何だお前はと思われちゃうし…」と同情した。

    関連記事:新型コロナウイルスにも有効? “99%花粉を防ぐ”市販マスクのつけ方が判明

    ■「本当に大変」

    国内感染が出てきたという状況も相まって、「花粉症の人が話題になりづらい」「咳してしまう人が可哀想」と同情したたけし

    視聴者からは、「花粉症本当に大変」「マスクが買えないから今ある分どうしようって思ってる」「電車乗る時はいつもより我慢してる」といった声が多く集まった。

    関連記事:カラフルマスクで花粉対策 表参道のポップアップストアで1回500円の詰め放題も

    ■花粉症で苦しむ?

    しらべぇ編集部では全国の20代~60代の男女1,589名に「花粉症」について調査を実施したところ、苦しんでいると回答したのは23.8%となった。半数には及ばないものの大体4人に1人が花粉症で悩んでいると考えると少ない割合ではない。

    コロナウイルスの話題で世間は一色だが、だからといって毎年恒例の花粉症がなくなったわけではない。花粉はこれから本格化していく時期というのにマスク不足など心配事は増えていくばかりだ。

    ・合わせて読みたい→「マスク買い占め」に花粉症患者はなぜ怒るのか? 当事者が解説

    (文/しらべぇ編集部・Aomi

    【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 調査期間:2019年2月1日2019年2月4日
    対象:全国20代~60代1.589名 (有効回答数)

    ビートたけし、コロナ一色の国内に「花粉症なんか相手にされてないね」


    (出典 news.nicovideo.jp)


    <このニュースへのネットの反応>

    【話題 お勧め ビートたけし、コロナ一色の国内に「花粉症なんか相手にされてないね」】の続きを読む

      このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

    ギラギラした華美な装飾や、独特の言葉やペイントで車体を彩るトラック「デコトラ」に乗って仕事をする運転手が消えているらしい。「自分の意思ではなく、やめざるをえなかった」。デコトラを愛しながらも、最後にはノーマルトラック乗り換えトラックドライバーの話を聞いた。「俺たちがデコトラをやめた理由」はなんだったのだろう。

    デコトラの運転手

    トラックドライバーを大きく分類すると、佐川急便クロネコヤマトなど大手運送会社のドライバー。台数の少ない小中規模の運送会社のドライバー。そして、個人事業主(フリー)のドライバーに分けられる。

    デコトラドライバーの多くが個人事業主だ。彼らのようなフリードライバーは「流し」と呼ばれている。荷主から荷物を受け取り、荷下ろし先に荷物を届ける。荷主から仕事を取ってくる営業もドライバー本人が行う。ときには運送会社から仕事が回ってくることもある。

    取材に協力してくれたのは、千葉県茨城県などを拠点とする自営業のトラックドライバーの3人。

    宮内如弘(ゆきひろ)さん(兄・56才)、龍二さん(弟・54才)の兄弟と、服部康樹さん(43才)。


    兄弟揃ってデコトラ乗りの宮内さんは愛好家のサークル「黒潮船団」を主宰している。

    服部さんも仲間だ。兄弟はデコトラ乗りとして35年になるベテランで、服部さんも20年の中堅運転手。彼らが乗る4トントラックは車体だけでも1000万円を超え、飾りやペイントなどのカスタムに費やしたのは約2000万円にもなる。「宮内兄弟」と言えば、デコトラ業界でも顔の知れた存在である。


    2019年にデコトラの仕事を卒業

    しかし、デコトラが仕事の相棒だったのは2019年まで。今では3人ともカスタムなしのノーマルトラックに乗って働いている。

    「こんなギラギラのデコトラで仕事してたの、日本でも俺たちだけだった。仲間たちはみんなデコトラを辞めていった。あまりに珍しいから『平成の奇跡』って呼ばれてたんだよ。最後の最後までどうにかやめないように粘ったし、デコトラで働くのが美学だったけど、諦めざるをえなかった」(龍二さん)

    彼らがデコトラに乗るという「美学」を捨てる必要に迫られた。その理由をひとつひとつ見ていこう。

    石原都政の排ガス規制

    デコトラドライバーが大きく減少したのは、石原慎太郎東京都知事の時代に行われた都の排ガス規制が原因だったという。

    2001年4月に施行された「都民の健康と安全を確保する環境に関する条例(環境確保条例)」に基づき、「違法ディーゼル車一掃作戦」を開始し、2003年10月からは粒子状物質(PM)排出基準を満たさないディーゼル車の都内走行が禁止された。

    「デコトラは長い年数をかけて飾るから、年式の古い車が多い。古い車はマフラー交換や関連装置を取り付けるだけで数百万円かかる。『それなら新車でトラックを買うほうがいい』とドライバーたちが一気にデコトラを売り払った」(服部さん)

    10台程度のトラックを持つ小さな運送会社やフリーのデコトラ乗りが一番の打撃を受けた。

    「大手の運送会社はいいよ。東京を走れないトラックは規制のない地方の支店に持っていけばいい。損をしない大手は表向き、排ガス規制にも協力した。小さな運送会社や俺たちは拠点を簡単に変えられない」(龍二さん)

    ドライバーが家業として農家や工場を持っている場合は、自分の生産物や商品をデコトラで運送するケースもある。しかし、自ら荷主に営業もかけながらデコトラに乗って働く存在は希少だった。多くの仲間が卒業していく中、デコトラで仕事を続けた宮内さんたちが「平成の奇跡」と呼ばれた理由がそれだ。


    「デコトラをやめた仲間たちの夢も引き継いで、自分の車体にそいつらのデコトラの名前を書いてるんだ」(龍二さん)


    デコトラ嫌い。「その存在は俺たちが一番よくわかってる」

    好きでハンドルを握るデコトラ乗りは、自分たちのイメージの悪さも痛いほど理解している。いかつい見た目から「ヤクザ」「なんとなく怖い」「お上に楯突く反社会的勢力」と思われることもしばしばだ。

    「昔は悪いことをしていた人もいた。多くの荷物を一度に積み込むため、箱(荷台)を大きく作って法定の積載量をオーバーしたり、ガソリンよりお金の安い灯油を入れて走ったりしていた。法律違反する人がいたから悪い印象を持たれたのは確かだ。デコトラを嫌いな人がいるのは仕方ない。そのことで俺は腹を立てたりしないよ」(如弘さん)

    実際、違法改造したデコトラが道路運送車両法違反(不正改造)と道交法違反(整備不良車運転)などの疑いで書類送検された例もある。


    ヤクザじゃないの? なんて言われるのは日常茶飯事だし、こんなおかしな車に乗っているんだから、信号無視でもなんでも道交法違反したら目立つし、すぐ通報されるよ。派手にしているからこそ安全運転。デコトラが事故を起こしたの見たことある? あおり運転しているデコトラを見たことある人は手をあげてほしいよ」 

    駐車中に警察から職務質問され、覚せい剤所持を疑われて検査を受けたこともある。目の敵にされ「絶対にパクってやる」と言われたこともあるそうだ。だが、走行中に警察から止められたことはない。「だって何も悪いことしてないし、止められる理由がないもん」(如弘さん)


    スピード違反も絶対にしない。ちょっとぶつかって250万円のバンパーが壊れるだけでも大損害だよ」(龍二さん)


    死刑宣告にも等しい「出禁通知」

    企業が「コンプライアンス」という概念を意識しだすと、イメージの悪いデコトラは取引先から次々と「出禁」を言い渡され始めた。先の排ガス規制と併せて、仕事が奪われていった。

    「もう30回以上は出禁を受けた」と龍二さんは話す。

    荷下ろし先の企業や工場の敷地内に入ろうとして断られるケースは少ない。「荷下ろし先に荷物を運んでいくと、『このデコトラ最高だね。かっこいいね』と笑顔で褒めてくれるんだ。俺もニコニコしながら荷主のところに帰るだろ。すると『宮内さん、申し訳ないけど相手が出入り禁止って言ってるんだ』って伝えられるんだ」

    「はい、わかりました。平静を保って笑顔で答えるけどさ。けっこうショック受けるよ」

    「車検に通った車で走っているから法律違反をしているわけじゃない。ただイメージが悪いってだけで出禁にされると悲しい。車体に書いた文字はよくて、絵はダメだとか、理由を考えるけどわからない」(服部さん)

    イメージだよな。派手な車を出入りさせると会社自体のイメージが悪くなるってことだろうな」と如弘さんもあきらめ顔。

    「運転手不足だから、荷主も本当は俺たちに運んでもらいたい。荷主の社長から『荷下ろし先が嫌がるから、車だけはノーマルにしてくれよ。ノーマルにしたら仕事はあるよ。そろそろいい加減にしろ』とよく言われる」

    出禁の「引導」を言い渡してくるのは取引先だけではない。愛するデコトラを購入した自動車ディーラーからも出禁なのだ。

    龍二さんのデコトラの走行距離は200万キロ。地球一周を4万キロとすれば、50周走ったことになる。

    100万、200万キロ走ると、『こんなに大事に乗ってくれてありがとうございました』とディーラーから普通は表彰される。俺が車を買ったディーラーは『この車で来ないでくれますか。まわりの目がありますので。お願いします』って簡単に出禁にした。さすがに悲しかったな」

    涙ぐましい「出禁対策」

    荷下ろし先の現場社員にはデコトラファンも多い。ただし、幹部や社長、工場長の方針で出禁となるケースは本当に多いそうだ。

    工場長や社長が人事で変わる時期になると、どんな人か聞いておく。守衛さんに『今日は本社からえらい人来てない?』って確認してから敷地に入る。守衛さんとは仲良いよ」(龍二さん)


    「おえらいさんから目をつけられて『もう来ないで』と言われても、横から飛び出してきたパートの女性が味方してくれることもあるんだ。『この人は20年前から工場に運んできてくれるんだよ! なんで出禁にするのよ』って。だからホワイトデーにはチョコを用意して渡すようにしてる」

    デコトラ以外のことで文句を言われないため、仕事ぶりはもちろんのこと、服装もきちんとして仕事に向かう。「作業服を着て、必要もないけど安全靴も履く。それでも俺たちは出禁になる。金髪の頭でタンクトップサンダル、腕のタトゥーを見せてるノーマルトラックの運転手が出禁にならない。これはあまり納得がいかないよ」(如弘さん)

    通報

    彼らを悩ませるのは取引先からの出禁だけではない。同業者からの「通報」も悩みの種だ。車検を通せなかったデコトラ乗りが、宮内さんたちのデコトラが走っているのを見て「違法な車だ」と陸運局に通報するらしい。やっかまれるのだ。


    また、ファンが「かっこいい」とデコトラを撮影し、SNSアップする行為も要注意だという。

    「陸運局(運輸支局)の人たちはインターネットをよく見ていて、SNSを見て俺たちに呼び出しの通知を手紙で届けてくる。ファンの存在はありがたいけど、撮影するならナンバーは消してほしいな。一度呼び出しがかかれば、陸運局(運輸支局)からの確認に応じる手間がかかる」と苦笑する。

    車検

    1年に1回の車検を通すのも緊張するものだ。

    ミラーステーの位置の高さや、照明の色。いろんなことをダメ出しされることもあるけど、それでも最終的に通ったときはホッとするよ」(如弘さん)

    稼げない。

    車検や維持費、修理代で年間100万円は飛ぶ。4トントラックのデコトラの駐車場台は「4台分」にもなる。東京で駐車場付きの自宅を探すのは容易ではない。龍二さんは「築80年の元公民館、デコトラ3台駐車可能」という茨城県坂東市の物件に引っ越した。「結婚は今の奥さんで4回目。デコトラのために引っ越ししたり、生活が大変で元奥さんたちは出て行った」


    「大手運送会社は運転手の人件費を理由に運賃を上げたけど、俺たちの運賃は30年前から変わらない。ノーマルに乗り始めたからってデコトラと運賃は変わらないし、それなら好きにデコトラに乗って働きたいよ」(如弘さん)

    運賃を上げない荷主に対して仕事を断る「ストライキ」を行ったこともあるが、「3回やっても折れてくれないからあきらめた」


    荷主や荷下ろし先の中には「働き方改革」で土日を完全に休みにするところも現れ出した。「配達先が休みだから荷物も運び込めない。仕事は減ったよ。フリーのデコトラ乗りにとって働き方改革ほどゾッとするものはない」

    一般的な会社員よりは稼ぎは良いが、売り上げの半分以上が経費で消えていくという。

    いずれ目指す復帰と現実

    デコトラで再び仕事をする日はくるのだろうか。維持のため、今でもエンジンは毎日動かしている。

    飾り立てたデコトラで好きに走ることを「憲法で保障されている表現の自由がある」と言う人もいるそうだ。

    ただ、龍二さんの目線はシビアだ。「いや。ないよ。表現の自由は仕事のデコトラにはなかった。きれいごと。好きなことを続けるのって過酷で厳しい。俺には小学生子どもいるけどね。こんな厳しい仕事、やらせられないよ。誰も守ってくれないもんね」

    取材中、初めて龍二さんから笑顔が消えたが、すぐに口元をゆるめた。「いつかデコトラに戻る」


    消えゆく「デコトラ」そのワケは? 伝説の宮内兄弟「だから、オレたちはクルマをおりた」


    (出典 news.nicovideo.jp)


    <このニュースへのネットの反応>

    【話題 お勧め 消えゆく「デコトラ」そのワケは? 伝説の宮内兄弟「だから、オレたちはクルマをおりた」】の続きを読む

      このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

    高須克弥院長

    高須クリニック院長・高須克弥が1日、自身のツイッターを更新。新開発されたというコロナ対策のマスクを装着した姿を投稿した。

    ■ドクター中松氏が開発

    右手でグーをつくりながら、「外出なう」とつぶやいた高須院長。顔には見慣れないものがついているが、これはコロナ対策のマスクドクター中松スーパーメン SUPER M.E.N」だ。

    インパクトの強いこのマスクは発明家のドクター中松が開発したもので、透明な板で口、目、鼻を防ぐようにできている。顎のあたりに空間があるが、ドクター中松は「飛沫感染なので問題ない。そこから飛沫が入りますか?」と回答している。

    高須院長は、20日にも「武漢肺炎ウイルス完全防御マスク手にいれたぜ。今日から装着なう」と嬉しそうな投稿をしていた。


    関連記事:ドクター中松、91歳誕生日 緊迫続くドバイからの支援要請や数々の発明を発表

    ■「一般でも買えますか?」

    新発明のスーパーメンにフォロワーの人々も興味津津だった様子。「一般でも買えますか?」「インパクトすごいですね。どこで手に入れるんだろう」といった質問コメントが相次いだ。ちなみに、ドクター中松の公式オンラインショップで誰でも購入可能となっている。

    また、高須院長の後ろで笑顔の妻・西原理恵子が写っていることから、「外出デートですか? 楽しんでくださいね」「奥様もご一緒なんですね」といったコメントも多くみられた。

    関連記事:【ドクター中松・86歳】最後(?)の衆院選で吠える! アベノミクスを一刀両断

    ■約2割が「常にマスクを着用」

    コロナウイルスインフルエンザ花粉症といった病への対策として用いられるマスク。海外と比較してもマスクをつけている人の割合が高いと言われる日本だが、どの程度の人がマスクを常につけているのだろうか。

    しらべぇ編集部が全国の20代~60代の男女1,357名を対象に「マスク」に関する意識調査を実施したところ、全体で約2割の人が「常にマスクを着用している」と回答した。
    マスク
    一見するとサイズも大きいため、使いづらそうにも見えるスーパーメン。高須院長が使い心地について感想を綴ってくれるのだろうか。

    ・合わせて読みたい→高須院長が愛するオムライスが謎の変化 マニアが考察する3つの理由とは

    (文/しらべぇ編集部・Aomi

    【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 調査期間:2018年2月9日2018年2月13日
    対象:全国20代~60代の男女1,357名 (有効回答数)

    高須院長、ドクター中松開発マスクで外出 「一般人でも買える?」と反響相次ぐ


    (出典 news.nicovideo.jp)


    <このニュースへのネットの反応>

    【話題 お勧め 高須院長、ドクター中松開発マスクで外出 「一般人でも買える?」と反響相次ぐ】の続きを読む

      このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

    (dvulikaia/istock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

    鬼のような冷血非道な親の犠牲になる非力な子供たち。近年特に増えているのが人身取引による性的搾取の問題だ。このたびの事例はオーストラリアから伝えられた。

    ■小児性愛者が代わる代わる…

    オーストラリアクイーンズランド州ゴールドコーストで、幼い我が子を性的搾取の犠牲にしたとして37歳の母親が逮捕・起訴された。

    この母親は2014年5月から1年にわたり、ほぼ1日おきに娘を縛りあげて「プレイボーイバニー」風のコスチュームを着させ、小児性愛者の男たちに強姦させては金銭を受け取っていた疑いがもたれている。

    関連記事:3人の子を持つ母親が12歳少女に性的暴行 懲役40年の実刑に

    ■医師にそっと託されたメモ

    当時9歳だった少女は心と体に深い傷を負ったまま成長。このほど精神科の医師にこっそりとメモ書きを渡し、事件はやっと明るみに出た。驚いた医師はただちに警察に通報している。

    メモには「ママは私を縛って変な恰好をさせ、自宅に男のお友達を連れて来る。すると私はその人に体を触られる」と書かれていた。ウサギの耳のカチューシャを頭に着け、プレイボーイバニースタイルをさせられていたという。

    関連記事:被害は8歳から… 15歳ホームレス少女が出産し小児性愛者に88年の禁錮刑

    ■母親に腕をつかまれ抵抗できず

    少女が警察に当時の状況を説明したところによれば、犯行のすべてが自宅という密室で行われていた。

    ベッドの上で目を覚ますと私の上に知らない男がまたがっていて、服を無理やり脱がされた。ママに腕をつかまれていたから抵抗できなかった」「ママが男からお金を受け取ったり、要求したりしているのを見た」「代わる代わる、複数の男がうちに来た」などと話しているという。

    関連記事:遊園地に潜む悪魔 従業員が少女への性的虐待で20年の禁錮刑に

    ■父親は服役中

    我が子の自由を剥奪して命の危険にさらし、虐待と性的搾取を働いたことなどに対し起訴の罪状は3つに及ぶ。母親はすべての容疑に対し無罪を主張し、サウスポート地方裁判所はいったんその保釈を認めた。

    子供の将来とプライバシーを考慮し、母親の名前は明らかにされておらず、父親は罪を犯して当時は拘留されていたため事件への関与はわかっていない。

    ・合わせて読みたい→5歳娘を強姦した男の局部を母親がナイフで切断 「警察が動かないなら」

    (文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

    バニーガール姿の9歳娘が男たちの性の餌食に… 金に目がくらんだ母親を逮捕


    (出典 news.nicovideo.jp)


    <このニュースへのネットの反応>

    【前代未聞 バニーガール姿の9歳娘が男たちの性の餌食に… 金に目がくらんだ母親を逮捕】の続きを読む

    このページのトップヘ