福島第一原発事故から8年。

 大事故を受けて、一時は「稼働中の原発はゼロ」という状態にもなったが、新しい安全基準(「新規制基準」)が定められ、現在、国内で7基の原発が稼働中だ(玄海原発4号機、川内原発1・2号機、大飯原発4号機、高浜原発3・4号機、伊方原発3号機)。

 2013年に定められた「新規制基準」について、電気事業連合会はこう説明している。

東京電力(株)福島第一原子力発電所の事故では地震の後に襲来した津波の影響により、非常用ディーゼル発電機・配電盤・バッテリーなど重要な設備が被害を受け、非常用を含めたすべての電源が使用できなくなり、原子炉を冷却する機能を喪失しました。この結果、炉心溶融とそれに続く水素爆発による原子炉建屋の破損などにつながり、環境への重大な放射性物質の放出に至りました。こうした事故の検証を通じて得られた教訓が、新規制基準に反映されています」

元東電社員が突き止めた本当の事故原因

 要するに、「津波で電源を喪失し、冷却機能を失ってメルトダウンが起こり、重大事故が発生した」ということだ。

 この点に関して、津波の規模が「予見可能だったか、想定外だったか」という議論がなされてきた。しかし双方とも「津波が事故原因」という点では一致し、多くの国民もそう理解している。

 ところが、「津波が原因」ではなかったのだ。

 福島第一原発は、津波の襲来前に、地震動で壊れたのであって、事故原因は「津波」ではなく「地震」だった――“執念”とも言える莫大な労力を費やして、そのことを明らかにしたのは、元東電「炉心専門家」の木村俊雄氏(55)だ。

 木村氏は、東電学園高校を卒業後、1983年に東電に入社、最初の配属先が福島第一原発だった。新潟原子力建設所、柏崎刈羽原発を経て、1989年から再び福島第一原発へ。2000年に退社するまで、燃料管理班として原子炉の設計・管理業務を担当してきた“炉心屋”である。

 東電社内でも数少ない炉心のエキスパートだった木村氏は、東電に未公開だった「炉心流量(炉心内の水の流れ)」に関するデータの開示を求め、膨大な関連データや資料を読み込み、事故原因は「津波」ではなく「地震」だったことを突き止めた。

「津波が来る前から、福島第一原発は危機的状況に陥っていた」

「事故を受けて、『国会事故調』『政府事故調』『民間事故調』『東電事故調』と4つもの事故調査委員会が設置され、それぞれ報告書を出しましたが、いずれも『事故原因の究明』として不十分なものでした。メルトダウンのような事故を検証するには、『炉心の状態』を示すデータが不可欠となるのに、4つの事故調は、いずれもこうしたデータにもとづいた検証を行っていないのです。

 ただ、それもそのはず。そもそも東電が調査委員会に、そうしたデータを開示していなかったからです。そこで私は東電にデータの開示を求めました。これを分析して、驚きました。実は『津波』が来る前からすでに、『地震動』により福島第一原発の原子炉は危機的状況に陥っていたことが分かったのです」

 7基もの原発が稼働中の現在、このことは重大な意味をもつ。「津波が原因」なら、「津波対策を施せば、安全に再稼働できる」ことになるが、そうではないのだ。

 木村俊雄氏が事故原因を徹底究明した「福島第一原発は津波の前に壊れた」の全文は、「文藝春秋」9月号に掲載されている。

(「文藝春秋」編集部/文藝春秋 2019年9月号)

福島第一原発 ©共同通信社


(出典 news.nicovideo.jp)


(出典 fukushima.factcheck.site)



<このニュースへのネットの反応>

いや、だから、福島原発は、戦後直後にアメリカが建てた、日本で1番古い老朽炉だつってんの。当時の建築基準、当時の素材、当時の耐震基準で作られてる。元から建替え論があった。


なら津波が起きた時点で海水投入しか選択が無かったのに爆発が起こるまで何もしなかったって事かよ!管も*だが、東電の元トップも*だな!


個人が要求して開示できる守秘レベルのデータを事故調に提出しておらず、事故調も要求しなかったってこと??


個人的には様子見かな。事実かどうかもまだ怪しい段階だ*。


一番必要なのは津波・地震対策じゃなくて、住人の避難方法だろ。原発の制御が完全に不可能になった時、地域全体の住人を避難させる方法が現状あるか?避難訓練とかやったことがあるか?そういった面倒くさい対策はしないで再稼動させようとしてるから信用出来ないんだよ。


前にも、この人に関する記事か何か見たことはある気がする。個人と言ってもOBかつクリティカルな専門家だから傾聴に値するだろう。前に見たときも、OBのパイプ使ってデータ集めていたとかじゃなかったっけ? 前例がないことに関しては、集団でも間違いは十分あり得るからな。


なんなんこの国。やはり東電は一度潰しておくべきだった


bourei それは分かる。事故は起きないって約束を破ったのに、今後事故が起きた場合の避難計画やら補償やら軽視して原発を推すのは人の感情を*にしてるようなものだ。事故調査も当然重要だが、次に起こる事故の原因が同様のものとも限らないしな。


東電に限らず、日本の原子力機構は既得権団体に成り下がっていて腐り切って壊れていたね。


福島原発のメルトダウンは、津波が原因ではなく只の人災。福島原発は過去にも非常用電源が水没して使えなくなったことがあった。それに対する対策は、何もしていない。非常電源水没による喪失は予想出来たこと、その対策をしなかった東電の怠慢による人災。


これは眉唾


又、東電→原子力機構→政府の順で叩いて行こうとしてるんだろうけど、、、当時一番足を引っ張った総理について言及していないねぇ、、、


日本の原発の管理はイスラエルのマグナBSP社。マグナBSP社はモサド=CIA。ユダ金。首根っこをおさえられている奴隷国家です。自民党政権以外になると大震災が引き起こされる。民主党政権がいいとは全く思わないが、自民党はアメリカユダ金の飼い犬だということぐらいは知ってください。水道法w


「7基もの原発が稼働中の現在、このことは重大な意味をもつ」はい?原発全部が同じ仕様、同じ運用で稼働してるわけじゃないから、いいとこ「福島では」が頭につくだけの話ちゃうん?原因を調べ後世に繋げるのは必要な事だとは思うけど、原発好きじゃない俺でも鼻で笑う文ですわ。


原因がはっきりしてもなお「管のせい」とかほざいとる阿呆がおるな、地震でぶっ壊れていたのなら奴さんがヘリでやって来るまで職員はなにも処置していなかったことになるじゃないか、んで管直人がどんな魔法で原子炉を破壊したって?


大嘘記事。全く信用できない。


ちょっと「文藝春秋」立ち読みしてきたが、開示されたデータを基に筆者が作成した炉心流量のグラフが記載されてはいた。 ガセなのかマジなのか断言はできないな


管叩きに脊髄反射している阿呆がおるな。地震で冷却システムがぶっ壊れて職員がその対処をしている時にヘリでやって来て2時間も作業を中断させて、再び動き出した職員たちに専門家でもないのに不必要な質問で口出しし続けて妨害をしまくったのに。


阿呆は貴様だ売国者が、東電職員は住民の生命が掛かった重大事に作業を中断する無責任野郎と言いたい訳だな、管が権力乱用して自衛隊を大量投入しなかったら事故にどう対応したんだね?ヘリ乗員に「決*任務」を要求したのには流石に仰天したがね、ああ最近は「管が海水ブチ込むのを妨害した」と言いふらすのが売国者の流行なんだったな


文春からして事実か怪しいなホント


うわぁ。時系列まるで認識していないだなぁ。すでに対応準備が整って、さてこれからという所にヘリで飛んできて、しかも住民避難指示まで出されたおかげで作業が止まったんだろ。管「なんでベントしてないんだ!」吉田所長「(お前が来たからだよ)」管「爆発しないと言ったじゃないか!」吉田所長「(政府が出した避難指示の完了報告が来ないから空気抜けなかったんだよ)」


不思議なのが国の調査機関含めて開示されなかった証拠が何故一民間人に開示されたのかだけどねー


管が海水注入を妨害した、なんて言ってないぞ。デマなのは知っている。管はただ、そうするとどんな影響が出るのか、自分で有識者に連絡取って情報を集めようとして、結局は支持決定が出来ないまま時間を経たせてしまっただけだ。私が言った妨害は、職員がバッテリー掻き集めようとしている所でそのサイズを事細かに聞いたり、無意味で不必要な質疑応答を増やしまくっていたとかやぞ。


まーくん氏よ東電職員は「そんな理由」で作業を中断したのか?そいつは知らなかった、全て東電職員の落ち度だった訳だ、ついでに水素爆発が起きなかった場合は東電側はどうやって炉心を冷却すつもりだったか教えてくれよ、あなたは「まるで現場にいたかのように」詳しいからな(本当にいたのなら御苦労様でした)


当時の現場を本当に知っている人間が居なくなって反論が飛んでこない状態で行われる真実のお話ほど聞くに値しない物はない、本当にそれが真実ならば反論ができる当事者が要る時にもできたはずだ、じゃあなぜその時にはそんな話がされなかったのか答えは簡単だよね、本当の事を知っている者が居る状態で世間に流すとすぐに反論を受けて自分の価値が下がる程度の話だからだ


原発周辺は利権も腐っているし、原発なくせってのも単に日本から国力奪うのが目的だし。で俺らは原発のおかげで便利に生活できている。もうこれわかんねぇわ。とりあえず大きな力と金は関わるものみなダメにするっていう教訓にはなってる。


全電源喪失で復旧の見込もなく、冷却水ポンプを回して炉心冷却できなくなった時点で炉心融解は避けられなかったし、使用済燃料プールの水も干上がることは確定していた。 速やかに海水を注入して水没させて冷却と放射線の遮蔽をしなければならなかったが、巨額の費用を投じた設備を失う判断が出来なかった東電経営陣と政府の責任である。


廃炉予定だった原子炉を廃炉撤回した人の責任ってどうなんだろう?


原発を続けるには、自国による核燃料再処理と高レベル放射性廃棄物の問題をどうにか解決しなければならない。約13ヶ月ごとの定期点検工事で蒸気発生器や原子炉蓋など重要機器の更新工事もしているし、古くなった車の修理費用が嵩んでも愛着があれば乗り続けるように廃炉しなくても使い続けることは可能です。新原発を建設する立地を考えると、出来るだけ延命して欲しいものですね。 


なんかこのひと2000年前後くらいに東電辞めてるんだってね


菅のせいだと言ってるのがいるが、自民でも結果は同じだっただろ。民主は運が悪かった、もしくは天罰か


事故の時にまるでその場にいて、見てたように語ってるやつがいて草。


そうこう言ってる間に2発目来るで、地震から日本は逃げられない


地震多発地帯に原発を建てるって頭おかしいんですかね?