週刊文春」創刊60周年記念「GW10連休大放出!」
週刊文春デジタルが報じた有料会員限定のオリジナル記事を蔵出しで特別公開します。(公開日:2019年3月19日

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 3月12日ミュージシャンで俳優のピエール瀧容疑者(51)が、麻薬取締法違反容疑で逮捕されたことを受け、出演作品が次々と“お蔵入り”状態になりつつある。

 そこで、小誌メルマガ会員対象に緊急アンケートを実施。逮捕俳優作品の“お蔵入り”対応の是非を問うた。3月14日~18日の5日間限定のアンケートだったが、1000超の回答が寄せられた。

 アンケートの結果は下記の通り。回答者は6割が男性、4割が女性で、下は16歳から上は90歳まで。全体の6割以上が「お蔵入り反対」だった。特筆すべきは、「お蔵入り賛成」に男性の20%超が投票したこと。「お蔵入り賛成」の女性票は12%にとどまった。

お蔵入り賛成派」で顕著だったのは、70代の男性の回答者たち。45%もの人が「賛成」に投票した。対して同年代(70代)の女性の「賛成票」はわずか5%。

 一方で、「反対」の割合が最も大きかったのは女性の70代。95%が作品の公開継続を望んだ。男性では40代が83%と、「反対」の割合が最も大きかった。

【全投票の分布】
反対:703票(65%、男性:406票 女性:297票)
賛成:189票(17%、男性:133票 女性:56票)
どちらとも言えない:192票(18%、男性:100票 女性:92票)

 以下に回答の一部を紹介する。

お蔵入りに反対】

「作品は観たい」(18・女)

「他の出演者、制作スタッフに何の落ち度もないのに、たった1人の犯罪でその作品が見られなくなったり、発表できなくなるのはおかしいと思う。罰せられるべきは本人であるはずで、それは法律に則って裁かれれば良いはず。本人以上に作品に関わった人々が罰せられているように感じる」(62・女)

「あまりにも周りに与える影響が大きすぎると思います。お蔵入りにするなら過去の作品も全てしないと筋が通らないように思います」(45・男)

「作品を鑑賞する決定は視聴者が可能なのでイヤならば観なければよいだけのこと。視聴のツールテレビであったとしても、視聴者は選択することが出来るのだから」(50・女)

「主役級の作品ならお蔵入りも致し方ないが、脇役程度であれば普通に公開してもよいと思う」(60・女)

「法的には問題ないと思うし、作品の価値が損なわれるわけでもない。むしろ優れた作品を見られなくなる方が文化的に損失が大きいと思う」(52・女)

「逮捕されたらお蔵入りはナンセンスだと思う。殺人強姦なら話は別だが、薬物犯罪でなにもかもお蔵入りさせていたら、それこそビートルズもストーンズも聴けなくなるのでは?」(52・男)

「俳優個人と出演作品は別物である」(69・男)

「個人アーティストのソロCDなら、お蔵入りに賛成。だが、映像作品は群像劇であり、一人のせいで作品自体が抹殺されるのは忍びない」(49・男)

「もちろん個々のケースにより対応を考える必要はあるが、作り上げたものを封印することには断固反対する」(57・男)

「人殺しなら別だか、薬物の犯罪者が演技しても問題ない。それより、お蔵入りすることで、経済的にも精神的にも迷惑するひとのほうが多いと思う」(56・女)

「逮捕による作品狩りをやりだしたら、多くの映画や音楽が封印されることになるからです。例えば、ロバートダウニーJr.やポール・マッカートニーは薬物での逮捕歴がありますが、彼らの映画や音楽は封印されていません」(47・男)

お蔵入りを理由に流通を絞ったら、転売屋が嬉々として暗躍しボロ儲けするだけ」(57・女)

「勝新太郎の映画や槇原敬之の曲が今じゃ普通に見たり聞いたりできるのはなぜ? 逮捕されても時が過ぎれば結局見られるのだから、今見られないようにする意味がわからない」(43・女)

「いやなら見なくていいだけだと思う」(49・女)

「忖度しすぎのような感じがする」(58・男)

「作品と個人の資質は別。特に被害者のいない犯罪にいたっては。視聴者が判断すればいいこと」(46・女)

「自粛が必要なら連日ワイドショーで流れている瀧の映像は何なんだ、と思う」(43・女)

「個人の犯罪の責任と罰、社会的制裁は個人が負うもの(自己責任)であって、作品を楽しみにしている視聴者、鑑賞者が不利益を被るのは理解できない」(51・女)

「『この番組には逮捕俳優が出演していますが、作品の一部であり除外できませんのでご了承下さい。ご不快に感じる方は視聴しないで下さい。』などと最初に断りを入れれば完璧です」(62・男)

ピエール瀧を見たい人や、他の演者を見たい人など色々あると思うのでテレビなどの電波は自粛してもいいと思うが購入やレンタルに関しては自由だと思う」(46・女)

お蔵入りに賛成】

犯罪者になったのだから妥当」(50・女)

「どんなに立派な作品でも、罪は罪です。一度は必ずお蔵入りにして、それから作品の事を考えても良いと思います」(62・女)

お蔵入りする事に依って、男優さんに自分たちの仕出かした事を噛みしめてもらい、違約金を一生かけて払って欲しいです」(52・男)

犯罪者であるというのを認識すべきだし、罪に小さい軽いというのは無いと思います。殺人を犯したらダメで麻薬だとOK、強姦罪でもOKだとはならないと思います。影響力のある著名人は特に自制する気持ちを持っていないといけないし、高収入というのはそういうスポンサーをはじめとして、責任も含まれているのではないでしょうか?」(65・女)

お蔵入りにして俳優などにプレッシャーをかけて犯罪の抑止力にしたほうがいい」(62・男)

犯罪者が出演している作品のスポンサーをしたら、企業のイメージダウンになり業績に悪影響を及ぼすから」(36・男)

「撮影時にも、『薬』に手をつけていたのかと思うと観ることができない。影響は大きいと思います」(49・女)

「中国のように、麻薬に関しては死刑執行もある厳しい国もある。麻薬を撲滅するには徹底的に厳しくしないと、撲滅は出来ない」(78・男)

ピエール瀧の場合は20年以上前から薬づけだったらしいから、ちょっと普通には見れない気がする。明るい役でテンションが高いのはやっぱりと思うし、暗い役なら薬が切れてるのかと見てしまう」(50・女)

「出演作品に罪はないと言うが、その作品を買ったり、鑑賞すると代金が発生しそのお金の一部が出演者に入ることになる。そのお金で又、コカイン等薬物を買う事になるので」(67・男)

【どちらとも言えない】

「社会的責任は重いけれど、ドラマなどの降板で途中から替わるのは……雰囲気が変化して嫌だし、かといって……難しい判断」(44・女)

「全ての作品をお蔵入りにするのには疑問。刑が確定し、いわゆる禊ぎが終わればいいと思う」(59・女)

「程度にもよるが、その後の反省や態度をみる」(70・男)

「ものによると思います。今まで販売されている映像作品や、撮影が終了しているものに関してはお蔵入りにする必要はないと思います。しかし、CMなどは商品イメージなどにも関わるので仕方がないのかなと思います」(45・女)

「犯罪の種類による。今回のピエール瀧の場合は被害者がいない。この人物のみの制裁で良いと考える。しかし、新井が犯した強姦は実際に被害に遭った相手がいる。刑事上の被害者がいる以上、完全にアウト。だから、これは致し方がないと考える」(42・女)

「電波を利用したTVの放映にはお蔵入りを含め厳しく対処すべき。電波は公共の物だから。映画、DVDなどといった作品の販売は提供側の自主判断で構わないと思う」(69・男)

「クスリをやった影響でこういう良い作品が出来るのではと手を出す人もいそう。それらを承知で見たい人がいるのも仕方がないので強制は出来ない」(50・女)

 以上です。みなさま、ご投票をありがとうございました

(「週刊文春デジタルオリジナル記事)

(「週刊文春」編集部/週刊文春

送検されるピエール瀧容疑者


(出典 news.nicovideo.jp)


<このニュースへのネットの反応>

被害者、被害額を増やしても意味はない。たまに「犯罪者が出演しているのを子供が見たら」なんてことを言うやつがいるがそんなのは「よく似た別人」とでも言っとけ。嘘も方便。


少年犯罪が起こるたびに本人が出演してるわけでもない漫画やアニメやゲームを嬉ションしながらぶっ叩いてるマスゴミが言っても説得力ゼロですね(笑)


気に入らない奴は見なければいい話


永久にお蔵入りさせる必要はないと思うが世間で騒がれてる内にわざわざ公開するのも炎上商法みたいだしほとぼりが冷めるまで待つのが大人の対応でしょ


気に入らないからお蔵入りさせたいだけでしょ。きもちは良く分かるよ。


作品に罪なんかあるわけないでしょ。犯罪者に金が入らないようにするためだよ。音楽なんかお蔵入りにすればいいし、映画はそいつの所カットするか撮り直す*りゃいい。作品に罪なんかないって音楽をお蔵入りにするのが嫌なら無料で著作権とか放棄すればいい


まあ『クサイものには蓋をして見向きもしない』日本的な所ではあるよ、問題先送りして色々と・・・


放送では自粛してもいいが、法を*た役者が少しでも出ているという理由だけでその作品を売らなくなるのはおかしい。


そもそも視点がおかしくって、なんで作者・出演者が逮捕されたからって、人が楽しんでるコンテンツ取り上げられなきゃいけないの


自粛反対票の方が圧倒的に多いのにも関わらず世間体などといって自粛する風潮は異常だ。この流れに逆らうことでかえって「よくやった」と称賛されると思う。


作品上のキャラと役者本人とを切り離して考えられないのは大人の思考ではないわな。


そんなこと言ったら一切謝罪も反省もしていない犯罪者がテレビの司会として堂々と出て好き放題やってるのはどうなんだ?坂上とか坂上とかの話なんだが


嫌なら見るなって真理だな…


罪は無いが責任はある。


一時的な自粛で直ぐに公の場に出てくるから心配しないでええぞ。 メディアは業界関係者の薬物利用にゲロ甘だからな、判決終われば無かったことにされる。


作品に罪はないよ。でも*常習者に金が流れることが新たな罪の呼び水になる


放送自粛でお蔵入りすると損失になるからなぁ・・・(でもBSじゃ韓流ドラマばかりだけど)


アプデで「龍が如く」の俳優の顔と声優が別のものに更新されたようだね。


文春って率先して作品叩きしてるイメージあるんですけど


ヤクザとか右翼の街宣車乗りとか、そういう作品に多くでてるから実際にコカインやってても何も違和感がないのでOKでは(笑。


作者と作品は切っても切り離せない関係にある、お蔵入りで余りに周りに影響を与えすぎるというけど、*常習者になるということはそういうことでしょ。


意図的に悪意を持って作った場合等は除いて作品に罪など無いが、罪がない事と諸々の事情で何かに悪影響が出る事は別。それを考慮した結果自粛に至るのはどこもおかしくない。自粛が起こる作品は作者だけの物と言うには無理がある場合が殆どだしな


アニメオタクとかゲームオタクが犯罪やったら作品を規制する風潮を事実捏造してまで作ってきたのはマスコミや放送局。その対象がドラマとか音楽に波及しただけ。マスコミや放送局の望んだ状態になっているんだから放送局は率先して自粛するべきだよw


作品に罪はないよ。ただその作品が出ている人の時期によっては(コカイン配合)とか(この作品には覚せい剤が含まれています)とか言われるだけ。それでもいいという人は見るし見ない人は見ない。それだけのこと。


作品が刑法の主体になる事は無い、そういう意味で罪は無いよ。普通自然人でも法人でもないものの罪なんて問う意味無いし、ただ作品は作者と密接な関わりのあるもので、スポンサーなどの利害関係者が作者の犯罪行為により作品のイメージを損なったり、また放置する事で犯罪に無関心な企業とうけとられ不利益を被ると思うなら損害賠償の請求や販売差し止めをするのは問題無いと思う。


「罪」って言葉、「正義」って言葉と同じくらい曖昧で便利に使われ過ぎていて嫌い。法治国家なら「責任」って言葉を使うべき。