「自衛隊ができない100のこと 51」

◆終戦後、「非難と誹謗」が前提だった職業

 国を守り、治安を維持する軍と警察は「我が国以外の国では」基本的に尊敬の対象です。例えば、アメリカ大統領であったジミー・カーターはアナポリス海軍兵学校出身で、潜水艦乗組員として勤務した経験があり、“ジミー・カーター (USS Jimmy Carter, SSN-23)”という潜水艦は彼の名から命名されています。アメリカ大統領選において、軍歴は「国の為に尽くした勇気ある者の証」として好意的に受け止められるのです。



 このように諸外国ではストレートに軍人の強さや勇気を褒め讃えることができますし、わが国も戦前まではそうでした。しかし、終戦後その状況は一変します。昭和32年の防衛大学第一期生に対する吉田茂首相(当時)の訓示は次のようなものでした。

「君たちは自衛隊在職中決して国民から感謝されたり、歓迎されたりすることなく自衛隊を終わるかも知れない。非難とか誹謗ばかりの一生かもしれない。ご苦労なことだと思う」

 自衛隊員には非難と誹謗が集まるであろうという感覚を時の首相自らが持っており、だからこそ自衛隊は「虐げられる存在である(が、どうかよろしく頼む)」と訓示を与え覚悟を求めたわけです。我が国は様々な差別を克服してきたはずですが、このような「非難と誹謗が前提」などという職業が他にあるでしょうか。自衛隊に対する国民の意識もかなり変わってきていますが、次の御代にはこのような職業差別を残したくないと思います。

◆自衛官の息子である議員が切々と語ったこと

 ある時期まで、小中学校の教科書では「自衛隊は違憲だ」とする否定的な意見ばかりが強調されていました。時代とともに自衛隊の評価が変わり、現在は肯定的な意見も教科書に同時表記するように改善されてきましたが、「自衛隊が違憲だという主張もある」という表記は多くの教科書にあります。

 その部分を読む自衛官の子供達に対する配慮はなされているのでしょうか? これまでの実例です。

 さる2月28日衆議院予算委員会で、自民党小田原潔議員(54歳)の質問がありました。「自衛官は違憲なの?と涙を流して尋ねたお子さんがいる」という安倍総理の発言を嘘であるかのように扱った野党議員に対し、自衛官のご子息である小田原議員が当事者として反論したのです。

 小田原議員が小学生であった昭和51年頃には、社会科で憲法を学ぶ際には「戦争を放棄した憲法のもとで武器を持つ自衛隊があることや、国内にアメリカの軍隊がとどまっていることなどは多くの議論を呼んでいます」と教科書に書かれていました。児童の1/4は自衛官の子供のクラスであったため、先生はやりにくそうに見えたそうです。

 自衛官の子供にとって「自衛隊」の文字は「お父さん」と同義語です。担任の先生がそこだけ歯切れが悪くなるのを見て、子供心に複雑な気持ちになりました。「お父さんは憲法違反なの?」とは親を心配させるから聞けず、子供ながら精一杯の親への気遣いをして育ったのだと小田原議員は語りました。



自衛隊が憲法違反ということは分別のつく頃からニュース、ワイドショー(で言われ続け)、暴力装置と言い放った閣僚もいました。テレビを付ければ耳に入ってきます。一家団らんの時そんな話題が(自衛官の家族に)流れてきたらどんな雰囲気になるか、皆さん想像できるでしょう?

 お父さんが憲法違反と言われたから涙が出るんじゃないです。こんなことを聞いたら父は悲しむと百も承知だけれど、今日あったことが辛くて我慢できないから親には聞いてほしい。聞いた瞬間に親がどんなに心を痛めた表情になるかわかっているから口に出す前から涙が出るんです」(小田原議員)

 悲痛な声を絞り出しての国会での発言でした。

自衛隊は子供にどう教えられているか

 また、海上自衛官のご子息である自民党の三谷英弘衆議院議員(42歳)も、小学生の時に担任の先生に立たされて「あなたのお父さんの仕事は憲法違反です」と言われたと小田原議員が明らかにしました。今でもその担任の名前は忘れられないそうです。三谷議員が通っていたのは真駒内駐屯地の近くにある学校ですので、ほかにもたくさんの自衛官の子供たちがいたはずです。その当時の教科書には「憲法9条で禁じている戦力の保持に自衛隊はあたる」という記載がありました。

「自衛官の子供達がどういう思いで座っていたか想像つきませんか? 皆さん」

 と小田原議員は語気を強めました。

「多くの自衛官の子供は憲法の定めや授業や大人のふるまいに傷つき、悩み、無力感を呑み込んで成長したのです」

 小田原潔氏は「なぜ、自分が誇らしく思う父親のことをそこまで悪しざまに言われるのかはあえて聞こうとはしなかった」と、夕刊フジ2019年2月20日)にも寄稿しています。これまでも、そして、今この瞬間も耐えている子供たちがいるかもしれません。

 我が国の教科書や義務教育の根底には自衛官に対しての職業差別や偏見があり、このことが自衛官の子供達の幼い心を傷つけています。学校のいじめに発展することもあります。親の職業への偏見で子供達が苦しむような教科書や教育など論外です。

 「憲法14条、法の下の平等」で職業での差別は違憲です。「護憲派」の皆さんは、自衛官や自衛官家族への偏見と職業差別も是正しなければならないと考えるべきです。

※編集部注:安倍首相の「ほとんどの教科書に自衛隊が違憲だという記述がある」という発言を受けて、BuzzFeed News(2017年10月20日)は当該年に中学・高校で使われた「公民、政治・経済、現代社会」の全教科書をチェック。「自衛隊は違憲」と断定した教科書はなく、いずれも「違憲だという主張もある」といった主張の紹介だったことから、安倍首相の発言は「誤情報とまでは言えないが、誤解を招く」と結論づけた。

自衛隊を解散させるか、憲法を変えるか

 自衛隊は本来、国を守る組織ですが、自衛隊を国民が認めるようになったのは阪神淡路や東日本の大震災などでの災害派遣でした。平成30年度の内閣府政府広報室の「自衛隊・防衛問題に関する世論調査」では、自衛隊に対し「良い印象を持っている」と答えた人の割合は89.8%となりました。

 世間が自衛隊を認めているのに、現在の憲法の文言のままでは自衛隊の存在そのものが疑問視されますし、様々な矛盾が生じます。自衛隊は必要不可欠な存在なのに、その存在が常に批判と中傷に晒される根幹は憲法の文言の解釈にあります。そしてそれは、子供達が使う教科書に大きく影響するのです。この教科書の記述を変えなくてはいけません。

 私達は人権に配慮がなされ、すべての日本人が差別されず、幸福を追求できる民主主義国家である「日本」に生きています。憲法違反というのであれば、とるべき道は二択です。

 自衛隊を解散させるか」「憲法を変えるか」です。

 自衛隊には国民の9割近くが良い印象を持っており、自衛隊を解散できないことも明らかです。ならば、憲法改正しか道はありません。24万人もの自衛官とその家族、子供達を「これ以上、陰で泣かせない」国にしましょう。<文/小笠原理恵>

小笠原理恵】

国防ジャーナリスト。「自衛官守る会」顧問。関西外語大学卒業後、報道機関などでライターとして活動。キラキラ星のブログ(【月夜のぴよこ】)を主宰


「東日本大震災」陸上自衛隊twitterより


(出典 news.nicovideo.jp)


<このニュースへのネットの反応>

自衛隊を学校でなぜ教える必要があるのかがそもそも疑問w おまえは頭悪いから自衛隊にでもいけ!そんな感じの職業でしょw


実際は最高裁判決出ててるが解釈上は違憲でもないし、そもそも自国を守らないっていくらでも他から蹂躙されるんだから国として成立してないってことまで理解させろ ただそれでも本来の国防においても自由にならずまさに国際法に対する違法で押し付けられた無効な法なのが憲法九条解ってればなんてことはないのに変えられないのは政治家を出す有権者が無知で愚かだから


そういうのは学校で、というよりアカの教師が個人的に吹き込むんだよ。最近はさすがに減ったとは思うが。


真駒内→北海道……あっ


自由民主党や民進党って、税金をドブに捨てるだけの簡単なお仕事なの?


この人らが子供の頃は日教組の*教師どもが元気な頃だっただろうからな、可哀そうなことだ。安倍は増税なんかしてる暇あったらさっさと憲法改正しろよ


日本の軍アレルギーはいい加減にしてほしい。極端から極端に走りすぎなんだよ。


「憲法が時代に合っていないんだよ」と教えてあげましょう。学校教育は左寄りだからね(ニコニコアンケートの年代別を見ながら)


日教組はアカいからなあ…


「違憲であろうが合憲であろうが災害や他国のちょっかいから日本国民を守り、場合によっては他所の国の安全を守りにゆく立派な仕事である事だけは確かだ。そして合憲かどうかを判断する最高裁判所がこれまで「違憲ではない」としながらも、いろんなしがらみから明確に合憲との判例を下せない以上、憲法96条に則って合憲となるよう明記する余地はある」とかだと子供には難しいだろうか。


かなり難しいうえに学習指導要領でハジかれること間違いなしだな


自衛隊は国民の財産と生命を守り、国土防衛の理念で組織されてるのを教えれば良いと思うな。自衛隊批判する連中や日教組が散々戦争の犬と教えて来たけど震災で活躍し日々訓練する姿を見るだけで嘘っぱちと分かるからね


身近に40代だが「自衛隊は人*の訓練をしてるだけ」と鼻で笑う奴いる。ただ真偽微妙だが、80年代まで「自衛隊は人*の訓練するだけで、不要な存在」の意見も多かったらしい。その意見が壊滅したのが「震災」が起き、本当にいないと困るとなってから。でも現状、自衛隊はトイレの紙の支給さえ微妙な程、予算に恵まれてない。こんな状態で国防、防災もやれ!と言える国民は異常だよ


最高裁で判決が出ていますので、そちらが正解になります。それ以外は間違った解釈になります。


もう自衛隊はクーデターでも起こして政治を取ってほしい。欧米と中韓の代理戦争の場でしかない今の政府にはうんざりだし。


猫亭キャットみたいな下劣な人に務まる仕事じゃないのは確か。そしてこの記事は単純明快で良い記事。


過去から引きずりすぎだ 何度も言うが吉田首相時代で片付けておくべきだったのだ


自衛隊がいるお陰でそうやっていられるのにね


日教組、自治労、日弁連 今すぐ消えて欲しいクズ団体。


普通は時代に合わせて憲法を変えていくものだけれど、9条狂の連中やマスゴミとかが発狂しまくるから改憲を審議することもできない。


10.2%に過ぎない自衛隊嫌いの主張が、まるで一定の権威をもった学説かのように表現されるのは不合理だろう。教科書の記述が現代の社会常識に合っているのかという観点はもっと重視すべきだ。そして、憲法にも同じことがいえると思う。


北海道や沖縄など国防の要衝はかつて松前藩から蝦夷地を一度召し上げたように天領にするなどして自治権を剝奪すべき。難攻不落の山海関が門番の呉三桂の裏切りで開けられたという明の事例もある*。


自衛権は個人が生まれながらにして持っている自然権だ。人間が作った憲法ごときよりも優先される。


そもそも憲法9条こそがあってはいけないもの。それが存在しているから日本はおかしくなっていった。


違憲な国家公務員など無い。


法律は道具。道具に操られたふりをする人形は仕舞っちゃおう。


日教組がよく名前であがるが全共(全日本教職員組合、共産系)はさらに強烈。警察官や自衛官の子供をホームルームでつるし上げて自己批判させるとかざらにやってたらしい。今でもTVにでてくる学生はここに洗脳されてることが多い。


国防という崇高な使命に精励されている自衛官に対し敬意を払うことは当然のことである憲法を改正し日教組以下クズどもを社会から抹*自衛官が胸を張れる世の中にするべき


違憲だという政党は国の安全保障をなんにも考えてない。複合党で与党になったらその党首は違憲である自衛隊のトップになり、違憲を承知では動かせない。つまり自衛権を放棄しますと言ってると同じ。アホちゃう?


尊敬される仕事ですよ。


「学校でどう教えられてるか」なんて「教える人に依る」とわかりきってるのに無駄に長いな。まあ、読まないんだけど。


日教組とその家族は憲法13条の庇護を受けません。ポアして刑法199条〜203条には問われませんね。


戦いもしない連中が、戦って国を守ってくれる自衛隊に文句を言うな。


戦時中、多くの男性教員=予備士官が根こそぎ動員で戦場に叩き込まれた事実こそ、反戦を訴える事象の1つとしての価値も出てくるのだろうに。


자위관의 아들에게 철없는 말을 퍼부은 교원이 정말로 있다면, 실시해야 하는 것은 교원의 지도다.헌법을 바꾸는 이유는 되지 않는다. 自衛官の息子に、心ない言葉を浴びせた教員が本当にいるのなら、行うべきは教員の指導だ。憲法を変える理由にはならない。


世界中で唯一、やった!自衛隊が来てくれた!と喜ばれる軍隊です。例えば人民解放軍が来て喜ぶ国がはたしてありますか?


違憲なのは公務員のくせに子供にそんなことを吹き込む教師の方なんだよなぁ・・・


これやった教師は今からでも児童虐待で逮捕すべき。